フリーの創作あそび作家 谷口國博(たにぞう)

コラム・インタビュー

2.創作あそび作家の誕生

保育園では、保育士の勉強をしながら幼児体育を教えて、5年間働いたんだ。だけど、2年目を過ぎた時に『これで終わっちゃうのかな』という疑問が生まれたんだよね。

保育の仕事って単調な部分があるから、毎日を同じことの繰り返しにしないように、一日一曲作ったり、子どもたちの絵やつぶやきを集めだしたりしたんだよね。

子どもって面白いこと言うでしょう?

 

例えば空に浮かぶ雲を見ていた子が『わりばしもってくればよかった~』っていうんだよ。その発想すごいと思うんだよね。大人だったら『綿菓子みたい』とか言うのに比べて、子どもは発想が具体的なんだよね。衝撃だよ。そういうところを歌にしたら面白いと感じたんだ。

そのうちに歌が面白いと評判になってきたんだよね。

 

保育園を辞めるきっかけになったのは、ある研究会で他の先生の話を聞いた時だったんだ。問題を起こした子どもについて、幼少期の様子を訊かれた先生が「やっぱり問題を起こすと思った」と話しているのを聞いて、ショックだったんだよね。

その時に、「“もっと”いろんな問題を抱えている子たちに会って、いろんな歌を歌ってあげたい」と思った。人が向かい合って、繋がるような歌を歌いたいんだよね。

「どこの遊園地が面白いですか?」と質問する保護者がいたら、『お父さんお母さんの膝の上が最高の遊園地だ』ってことを伝えたいんだよね。そこが楽しくなかったら、どこ行ってもつまんないもの。

 


 

9月上旬、池袋サンシャインシティで開催されるイベントでの出演を見学にいくと、会場内は多くの親子連れで賑わっていた。

彼がきよこおねえさんと共にステージに登場すると、場内の空気が一際、明るくなったように感じられた。

軽快なあそび歌から始まり、きよこおねえさんとのユーモラスな掛け合いも加わって、客席の笑い声が増えていく。

出演のタイトルでもある「ブンバ・ボーン」を歌い終えるころには、立ち見の観客も含めて、皆が笑顔になっていた。

 

「独創的な詩の世界観と、緻密に構成された振り付け。

これだけの観衆を、笑顔に変えるエネルギーはどこからやってくるのだろうか。

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