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子どもと「約束」するときのコツや注意点

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小さな子が集まる保育園でも立派な社会生活が始まっています。

集団生活においてはルールがありますね。年齢が幼いから守れなくても許されるというのではなく、小さいうちから約束ごとは守るものと認識させるほうが子どもにとってもスムーズです。

ではコツや注意点はどのようなことでしょうか。

まず最初に大切なことは、大人がしっかりと約束を守ってみせることです。

大人が言った通りの行動をとらなければ、子どもに約束を守る大切さを伝えることができません。

大人が思っている以上に、子どもたちは大人の行動を見ています。子どもと何か約束をしたときには、ついうっかりで忘れてしまうことがないよう注意しましょう。

また、子どもに約束を守らせるために約束を守らなかったら罰を与える、叱るといった行動をついとってしまう人もいるかもしれませんが、極力しないほうがいいでしょう。

「約束を守らないと怒られる」から約束を守ろうという意識は生まれるかもしれませんが、あまり小さいうちからこういった意識が芽生えてしまうと、約束を守ることの大切さよりも、約束を守れなかった時の恐怖感ばかりが先行してしまい、何か約束をすること自体を怖いと思って避けるようになってしまうこともあります。

相手はまだ小さな子どもです。約束を守ろうという気があっても、ついつい他のことに興味が行ってしまって忘れることもあります。

子どもと約束をするときにはうまくいかなかったときに叱るのではなく、ちゃんとできたときに思いっきり褒めてあげるようにしましょう。

「約束を破ったら怖いことがある」よりも「約束を守るといいことがある」のほうが、子どもにとっては良いきっかけになります。

また、約束を思い出させてあげることも大切です。

たとえばおもちゃを片付ける時間の約束をしたときには音の出るタイマーなどを使用し、「これがピピッてなったらお片づけをしようね」と約束をし、そのまま時間になったらいきなり片づけるのではなく、少し前から「もうすぐ鳴るから、鳴ったらお片づけしようね」と、途中で声をかけて思い出させてあげると、子どももすんなりと受け入れられます。

それでも子どもですから、約束を守れないこともあると思いますが、決して怒らず、子どもとちゃんと話をして、徐々に慣れさせてあげるようにしましょう。

 

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