保育士になって良かったと思うこと

めぐみ先生の保育コラム

保育士は子どもたちの命を預かる責任の重い仕事です。業務内容も子どもと向き合うだけでなく、書類作成や環境整備など多岐に渡り、常に自分の仕事を省みる必要があります。

 

3年、5年、10年と仕事を続けていると、次第に保育のコツが掴めてきますが、子どもたちの姿はいつも同じではありません。目の前にいる子どもに向き合い、時にはこれまでに培ってきた保育の方法を変えていかなくてはいけない場合もあります。

 

決して「簡単」でも「楽」でもない仕事ですが、大きなやりがいを感じる瞬間がいくつもあります。今回は、私が保育士として働いていた経験から、「保育士になって良かった」と思ったことをお話しましょう。

 

人生の土台づくりのお手伝い

私が保育士になった実感したことは、乳幼児期が人の一生において、とても大切な時期であるということです。保育士は子どもと接する仕事ですが、子ども時代と大人時代は決して分断されているわけではなく、同じ線上に存在するものです。つまり、乳幼児期に感じたこと、覚えたことが、成人した時の考え方の指針になったり、行動を決定する糧になったりするのです。

 

赤ちゃんの時に構築する、信頼できる大人との愛着関係がいかに大切であるかは保育士資格をとる過程で十分に勉強する内容だと思いますが、抱っこした時に自分のことを信頼してぎゅっと腕を掴んでくれる赤ちゃんを見て、保育士は彼らにとって“特別な大人”であることを実感しました。

 

「誰かと一緒にいるのは楽しい」「ごはんを食べると幸せ」「失敗してもまた挑戦すれば大丈夫」など、よりよく生きていくための根源となる気持ちは、乳幼児期に築かれるものではないでしょうか。

 

そんな大切な気持ちや、人生の土台を作るお手伝いを、最も近くでさせてもらえるのが保育の仕事だと思います。

 

日常の中の成長が嬉しい

 

食事や排泄、睡眠、遊びなど、子どもたちの日常生活に寄り添う中で、たくさんの成長の場面に出会います。歩けるようになったこと、身長が伸びたことなどは、目に見えて分かりやすい成長ですが、保育士の醍醐味は、目に見えない成長に出会えることではないでしょうか。

 

たとえば、入園したばかりの時は、お母さんと離れるのが嫌で泣いていた子が、1か月後には「お母さん、行ってらっしゃい」とお見送りできるようになったり。

着替えをする時に、洋服の前と後ろを初めて理解することができ、最後まで自分で身支度をすることができるようになったり。

赤ちゃんであっても同じです。絵本を舐めて遊んでいた子が、ページを指先でめくる楽しさに気づいた時に、いちばん近くで「楽しいね」を共有してあげられるのが保育士なのです。

 

「先生、できたよ!」と教えてくれる子どもばかりではありません。忙しいとつい気づかないまま通り過ぎてしまうような成長が、保育園の中にはたくさん散りばめられています。それらは、子どもたちと毎日会うからこそ、気づくことができる成長です。

 

「できたね、嬉しいね」「面白いね、すごいね」

子どもたちと一緒に成長の喜びを噛み締めて、そんな言葉が自分の口から自然とこぼれた時、ああ、保育士になって良かったと心から思うのです。

 

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佐藤愛美(さとうめぐみ)

保育士として保育園、子育て支援センターでの勤務経験を経てフリーライターに。現在、子育て関係の記事を中心に執筆している。パパ、ママ、保育士さんに向けて必要な情報を発信していけるように頑張ります!

 


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