めぐみ先生の保育コラム 保育士の為のお役立ち情報

保護者に伝えたい、子どもの靴の話

「先生、保育園にはどんな靴を履かせていったらいいですか?」と保護者に質問されたことはありませんか。現在、子ども用の靴には様々なデザインのものがあり、保護者たちはどれを選ぶべきか悩んでしまうようです。

 

お出掛け用の靴であればおしゃれなデザインのものでも良いと思いますが、保育園では基本的に「歩きやすい靴」を履いてきてもらうべきです。園庭で遊んだり、お散歩に出掛けたり、体を動かす機会が多いため、大きな飾りがついていたり変わった形の靴を履いていると思わぬ怪我につながる可能性があります。また、子どもの脚の成長を妨げる原因となるのです。

 

では、「歩きやすい靴」とは、一体どのような靴でしょうか。

 

★つまさきに5mm〜8mmの余裕がある靴

足にぴったりの靴を……と言いますが、歩きやすい靴は、つまさきが自由に動かせる程度の余裕があるものです。5mm〜8mm程度が丁度良いとされています。足の指をしっかりと動かすことで、土踏まずが発達します。

 

★足の屈曲に合わせて曲がる靴

硬くしっかりとした靴よりも、足の裏の屈曲に合わせて曲がる靴を選びましょう。地面を蹴りやすく、転びそうになっても踏ん張ることができます。

★子どもが自分で履ける靴

紐靴やブーツなどは履く時に大人の介助が必要になります。子どもが自分で履きやすい靴が望ましいですね。マジックテープがついている靴は、きつさの調節がしやすく、左右が分かりやすいのでおすすめです。

 

★かかとをしっかりと支える靴

サンダルやそれに類似したデザインの靴ではなく、かかとのまわりをしっかりと支える作りの靴を選びましょう。そうすることで、かかとの骨の発達を助け、脚部の変形を防ぎます。

 

★吸湿性に優れた靴

子どもは大人よりも汗をかくため、運動すると靴の中が蒸れてしまいます。衛生面に配慮し、汗を吸収しやすく乾きやすい素材が良いでしょう。メッシュ素材がおすすめです。

 

 

以上のようなことを踏まえ、保護者にも靴選びのポイントを伝えるようにしましょう。兄姉のおさがりを履いている子もいますが、サイズが足に合っているかどうかを今一度確認してみてください。

 

子どもにぴったりの靴がなかなか見つからず困っている保護者の方には、デパートの子ども靴売り場も勧めてみましょう。専門的に子ども用の靴を扱っている販売員から、歩きやすい靴のアドバイスをその場でもらうことができます。

 

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佐藤愛美(さとうめぐみ)

保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。

保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。

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