東京都大田区を中心に、放課後等デイサービスや児童発達支援、行動援護・移動支援、相談支援などを多角的に展開する「株式会社トモノエ」。
今回は代表取締役の友永様にお話を伺いました。
2013年の創業以来、手探りで子どもたちに向き合い続ける中で大切にしてきたのは、特別な支援スキル以上に「人としての正直さ」であり、「子どもと職員が共に成長していける温かい環境づくり」でした。
現場を誰よりも知る代表だからこそ辿り着いた独自の工夫と、福祉にかける熱い想い、そしてここで働く魅力について詳しくお聞きしました。
1. 創業のきっかけ――現場で感じた「必要とされている実感」
――まずは、株式会社トモノエを立ち上げたきっかけから教えてください。
友永代表:
創業したのは2013年7月です。前職を退職し、「これからどういう事業で立ち上げようか」と考えていたタイミングで、たまたま同業の友人に事業所を見せてもらう機会がありました。
当時はまだ「放課後等デイサービス」や「児童発達支援」という言葉や制度自体、一般にはほとんど知られていない時代で、私自身も具体的な支援内容については全く分かっていませんでした。
ですが、実際に現場に足を運び、日々奮闘されているご家族や輝く子どもたちの姿を目の当たりにしたとき、強く突き動かされたんです。
「こんなにも困っていて、サポートを必要としているご家族がたくさんいるんだ」
「この子たちの成長を間近で支える仕事は、どれほど大きなやりがいがあるだろう」
そう直感し、東京に戻ってすぐに起業に向けて走り出しました。

2. 手探りだった立ち上げ期――「子どもたちこそが、私たちの最高の先生だった」
――立ち上げ当初は、制度自体も新しかったため大変なことも多かったのではないでしょうか?
友永代表:
まさに手探りの連続でしたね。当時は障害児通所支援の制度ができて1年も経っておらず、大田区内でも弊社が4番目くらいのスタートでした。
保護者の方に「車での送迎があって、利用料も公費負担が適用される制度なんです」とお伝えしても、「本当にそんなサービスがあるんですか?」と驚かれるようなところからのスタートでした。
そして何より、毎日初めて出会う子どもたちとの関わりです。障がいの度合いも違えば、性格もこだわりも十人十色。マニュアル通りにいかないことばかりで、最初は戸惑うことも多くありました。
ですが、試行錯誤を繰り返す中で気づいたのは、「失敗から学び、子どもたち自身から関わり方を教えてもらう」ということ。子どもたちの反応をじっくり観察し、心を通わせていくプロセスそのものが、私たち支援者としての原点になりました。

3. トモノエ最大の強み――「子どものため」が「職員の働きやすさ」に直結する環境設計
――トモノエ様ならではの独自の工夫や、大切にされている「環境づくり」について教えてください。
友永代表:
私たちが最も大切にしているのは、「職員が子どもとしっかり向き合える時間(心のゆとり)をどう確保するか」ということです。そのために、ハード・ソフト面で大きな特徴を2つ設けています。
① 発達段階や年齢に合わせた「完全分散型」の教室配置
トモノエでは、特別支援学校に通うお子さんと、公立の普通級・支援学級に通うお子さんで教室を完全に分けています。さらに、年齢(小学生/中高生)でも教室を分離しています。
こうすることで、一人ひとりの発達段階やレベル感に合った「特化した深い支援」を提供できるようになります。子どもたちにとっても無理なく過ごせる安心の居場所になります。
② 送迎の効率化が生む「子どもに向き合う時間」の最大化
もう1つの大きなメリットは、車での送迎負担を大幅に削減できることです。
例えば「特別支援学校の小学生」に特化した教室であれば、すぐ近くの特別支援学校1箇所に徒歩でお迎えに行くだけで済みます。
一般的な事業所のように「何箇所も車で回って子どもたちをピックアップする」という煩雑さや移動リスクがありません。その分、浮いた時間やエネルギーをすべて「子どもたちと向き合う時間」や「スタッフ同士の打合せ」に充てることができるんです。この環境は、子どもたちにとっても、働く職員にとっても非常に大きなプラスになっていると自負しています。

4. 求められるのは特別なスキルではなく「人としての正直さ」
――現場で働くスタッフの方には、どのような資質やスキルを求めていますか?
友永代表:
一番求めているのは、専門資格や高度なテクニック以上に「人間力」、そして何より「正直さ」です。
私たちが支援するお子さんの中には、自分の気持ちを言葉で上手く表現できない子や、ほとんど発話がない子もいます。そうした子どもたちの感情を代弁したり、読み取ったりするのはプロであっても本当に難しいことです。時には見立てが外れて失敗することもあります。
だからこそ、スタッフには「ミスや失敗を隠さず、起きた事実をそのまま正直に共有してほしい」と伝えています。
子ども同士の些細なトラブルや怪我があった時、大人の都合で言葉を飾ったり隠したりするのは一番良くありません。自分の失敗を明かすのには勇気が要りますが、早くオープンにして保護者の方と一緒に「じゃあ次はどうしていこうか」と手立てを考えることこそが、子どもにとって最善の支援になるからです。
5. 失敗を責めない。「正直さ」を称賛する温かい職場文化
――オープンに共有できる環境を作るために、どのような取り組みを行っていますか?
友永代表:
社内コミュニケーションツール(LINE WORKSのノート機能など)を活用し、子どもたちの日常の変化やヒヤリハット、上手くいかなかった出来事を全員で気軽に共有できるプラットフォームを整えています。
大切にしているのは、「失敗したことを責めるのではなく、それを正直に共有してくれた姿勢をしっかり評価する」という文化です。
誰かが「今日こういう失敗をしちゃいました」と投稿したら、「報告してくれてありがとう」「次はこうしてみようか」と前向きなアドバイスやフォローが飛び交う。そんな「誰もが安心して失敗から学べる空気感」を会社全体で育てています。
6. 保育士・心理士・新卒――それぞれの強みが活きる「成長のリアル」
――実際に現場で活躍されているスタッフの方々のエピソードを教えてください。
友永代表:
様々なバックグラウンドを持つスタッフが、それぞれの強みを活かして輝いています。
保育園出身の保育士さん:
例えば、小学1年生が入学したばかりの教室で活躍している元保育士のスタッフ。
子どもたちが自ら楽しんで席に座るような「手遊び」を取り入れたり、その場の雰囲気に合わせてパッと興味を引く工夫をしたり……。言葉で指示してやらせるのではなく、自然と惹きつけるスキルは「さすが保育のプロだな」と感銘を受けますね。
新卒入社からキャリアを重ねた心理士さん:
「保育パートナーズ」さんを通じて新卒で入社し、今年で8年目になるスタッフもいます。
入社当初は子どもとの関わりに悩み、壁にぶつかることもありました。しかし、コツコツと経験を重ね、5年目頃からは心理士・臨床心理士として保護者の方から直接発達検査やカウンセリングの依頼を受けるまでに成長しました。
現在は児童発達支援管理責任者を経て、会社の管理職として全体を引っ張ってくれています。自身のライフスタイルの変化に合わせて働き方を変えながら、長年活躍してくれている姿やその成長を間近で見られることは、経営者として最高の喜びですね。

7. 地域とつながる。保護者に寄り添うトモノエの取り組み
――保護者の方々との関わりや、行事などの取り組みについて教えてください。
友永代表:
施設内だけの閉じた支援ではなく、ご家族や地域を巻き込んだ取り組みにも力を入れています。
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合同夏祭りの開催
年に1回、近くの区民プラザなどの大きな会場を借りて、全施設合同の夏祭りを開催しています。ご家族を含めて総勢70名ほどが参加される一大イベントで、普段は見られないご家庭での表情を見られたり、保護者同士の交流の場としても大変喜ばれています。
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保護者向け講演会・説明会
年に1〜2回、大田区教育委員会の後援を得て、保護者様向けの講演会を主催しています。今後は「放課後等デイサービスとはどういう場所か」「どのような制度・サポートがあるのか」をより深く知っていただける説明会なども実施し、地域全体で子どもたちを支える理解を広げていく予定です。

8. 将来の展望――「未就学から成人まで、一生涯途切れずに支えられる地域へ」
――今後、トモノエが目指す新しい挑戦について教えてください。
友永代表:
現在は未就学児や小中高生向けの「児童発達支援」「放デイ」が中心ですが、将来的には子どもたちが大人になったその先まで支えられるインフラを作りたいと考えています。
具体的には、
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保護者の方にホッと一息ついていただくための「ショートステイ(日帰り・短期入所)」
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地域で自分らしく暮らすための「小規模グループホーム」
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働く喜びを感じられる「就労継続支援(B型など)」
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学びの機会を広げる「通信制高校のサポート校」
といった教育・福祉の領域を展開していく構想です。子どもたちが幼少期から成人し、社会へ羽ばたいていくまで、ずっと途切れずに地域で寄り添い続けられる環境を本気で創っていきます。
9. 求職者・これから一緒に働く仲間へのメッセージ
――最後に、入社を検討されている方や求職者へメッセージをお願いします。
友永代表:
入社後の研修はもちろん用意していますが、何より「現場での子どもたちとの実践」こそが一番の学びになります。困った時には必ず先輩スタッフがフォローする体制が整っていますので、未経験の方も安心して飛び込んできてください。
正直にお伝えすると、日々の現場はドタバタで大変なこともあります(笑)。最初は何をすればいいか不安になるかもしれません。
ですが、例えば「自分で靴が上手く履けない子」に対して、あきらめずに年単位で寄り添い続け、ある日ついに一人で履けた瞬間の感動――これは何物にも代えがたい大きな喜びです。
3年、5年と続けていくうちに、自分でも驚くほど支援の引き出しが増え、支援者としても人間としても大きく成長している自分に気づくはずです。
保育士の方から「療育の現場で自分にできるか不安」という声をいただくこともありますが、保育現場で培った「子どもに寄り添う姿勢」や「関係性の築き方」は、放デイや児童発達支援の場でも100%活かせます。
子どもの小さな成長を自分のことのように喜び合える方と、ぜひ一緒に働きたいですね。まずは一度、温かい現場の雰囲気を見に「職場見学」へお越しください。お待ちしています!
株式会社トモノエ 施設・事業所一覧
株式会社トモノエでは、東京都大田区を中心に、お子さまの発達や年齢に特化した専門施設・支援サービスを展開しています。

| 施設名 | 所在地 | 連絡先 |
| 株式会社トモノエ本部 | 〒146-0093 東京都大田区矢口1-23-25 | TEL / 03-6715-2370 FAX / 03-6715-2327 |
| トモノエ矢口渡教室 | 〒146-0095 東京都大田区多摩川2-4-1 ラベルヴィ1F | TEL / 03-6715-4470 |
| トモノエ学校前教室 | 〒146-0093 東京都大田区矢口1-23-25 | TEL / 03-6421-8851 |
| トモノエ久が原教室 | 〒146-0084 東京都大田区南久が原2-4-1 三立ビル1F・202 | TEL / 03-6715-0405(放デイ) TEL / 03-6715-0308(児発) |
| トモノエアクティブ | 〒146-0093 東京都大田区矢口1-23-25 | TEL / 03-6715-2307 |
※最新の空き状況や事業所の詳細は、株式会社トモノエ 公式ホームページをご覧ください。
【取材を振り返って】
子どもたち一人ひとりに寄り添う支援は、決して難解な専門知識だけで成り立つものではありません。
「失敗も含めて正直に向き合う」「子どもとスタッフが一緒に成長する」という友永代表の言葉からは、子どもたちや保護者様はもちろん、現場で働くスタッフ一人ひとりの人生や働きやすさにどこまでも誠実でありたいという深い愛情が伝わってきました。
無駄な送迎負担を減らす環境づくりや、失敗を責めずに称え合うカルチャーなど、働く側にとってこれほど心強い職場はないと感じます。
「子どもたちの変化に寄り添いたい」「自分自身も人間として成長したい」――そんな想いを持つ方にとって、トモノエは間違いなく大きなやりがいと「一生もののキャリア」を得られる場所になるはずです。
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