保育実習をしたら必ず書かなくてはいけない実習録。何を書いたらいいか分からない、時間がかかってしまう、という声もよく聞きます。
ここでは、実収録を書くときのポイントをお伝えします。
実収録は「うまく書こう」と意気込まなくても大丈夫なんですよ。
実習録はなんのために書くの?
実収録を書くことによって、その日の出来事を見える化し、振り返りに役立てることができます。また、自分が子どもや保育者のどんなところに視点をおいて実習をしていたのかを知るきっかけにもなります。
たとえば、実収録を見返して「そういえば私はAちゃんばかり見ていて、全体を見ていなかった」という気づきを得たとしましょう。
そこから「でも、なぜAちゃんが気になったのだろう。なかなか集団に入ることができない様子が気になったからなのかな」「自分はどう動いたらよかったのかな」など、思考を展開し、翌日の実習に活かすことができるのです。
また、実習で見たこと・感じたことをありのままに文章として残すことによって、指導してくれる保育者からアドバイスをもらいやすくなります。実収録は保育者との重要なコミュニケーションツールなのです。
実収録はどう書いたらいいの?
「正しい日本語を使う」「端的にまとめる」など、上手く書こうとするほど書きにくくなるものだと思います。
まずは感じたことを素直にノートなどに書き出し、その内容を推敲しながら実収録に記していく方法もおすすめです。
もしもわからないことがあれば、担当保育者に宛てて、素直にそのことを書いてもよいと思います。たとえば活動の中で保育者が用意していた教材を確認しきれなかった場合、翌日に改めて聞いてみるのもよいでしょう。
まずは書けるところから、忘れないうちに、記録を残していきましょう。
夜に書いた実収録は朝にもう一度見直して
実習を終えて、その日の夜に書いた実収録を、ぜひ翌日の朝にも見直してみましょう。
夜には気づかなかったポイントや、書き足しておきたい内容が思い浮かぶかもしれません。
実習前のウォーミングアップにもなりますよ!
(公開日:2018年09月27日)
(更新日:2025年05月29日)
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佐藤愛美(さとうめぐみ)
保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。 保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。 |