めぐみ先生の保育コラム

延長保育と預かり保育の違いを解説

延長保育と預かり保育。

どちらも「夕方や夜間に保育をすること」といったイメージがあり、明確な違いについて知らない人も多いようです。

この記事では、延長保育と預かり保育の違いについて解説します。

 

延長保育とは

延長保育とは、保育所や認定こども園に在籍する子どもたち(2号・3号認定児)に対し、通常の利用日および利用時間以外の日・時間において、保育時間を延長して保育を実施する事業のことです。

延長保育の実施日や時間は園ごとに異なります。多くの保育園では18時から19時、もしくは20時までを延長保育時間と設定しています。

 

長時間の保育となるため、軽食を提供したり必要に応じて睡眠の環境を整えます。異年齢合同保育になる場合が多いため、すべての年齢の子どもたちが家庭的な雰囲気の中でゆったりと過ごせるように配慮することが大切です。

 

預かり保育とは

預かり保育とは、幼稚園や認定こども園に在籍する子どもたち(1号認定児)に対し、通常の保育時間外に保育を実施する事業のことです。

たとえば、9時から14時まで通常の保育を行い、14時から18時までは希望者のみ預かり保育を実施するということです。(時間は園ごとに異なります)

また、夏休みや冬休みなど通常は長期休みの期間に預かり保育を実施している園もあります。

 

預かり保育の実施の有無や利用条件、実施時間、料金等は園ごとに異なります。中には保護者が就労中の家庭のみ利用可能という条件が定められていることもあります。

また、自治体によっては預かり保育料の助成制度が設けられています。

 

延長保育と預かり保育の違いは? 保育における配慮事項

延長保育と預かり保育の違いを簡単に説明すると、上述した通り、実施しているのが幼稚園か保育所かということです。

1号・2号・3号認定の子どもたちが在籍する認定こども園では、1号児が利用する場合を預かり保育、2号・3号児が利用する場合を延長保育と呼び分けるのが一般的です。

 

延長保育・預かり保育を実施している園には、さまざまな保育時間の子どもたちが在籍しています。通常保育終了後の過ごし方や、通常保育からの切り替わりにおける情報共有など、保育に携わる職員全員が共通認識を持って臨むことが大切です。

 

佐藤愛美(さとうめぐみ)

保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。

保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。

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