近年、東京都では保育士の待遇改善が進み、数年前に比べ、家賃補助が数万円ほどアップしました。以前までは「保育士の給料で一人暮らしは難しい」と考えられていましたが、これにより一人暮らしという選択が保育士にとって身近なものとなりました。
自由なイメージのある一人暮らしですが、勤務時間が一定ではない保育士にとっては悩みドコロが多いのも事実。今回は、一人暮らしの保育士の悩みと解決策についてお伝えします。
お悩み1:忙しくて料理をする時間がない。
一人暮らしをするからには自炊をしたい、と意気込んでいたものの、早番・遅番のシフトの日は料理をする余裕がありません。私が一人暮らしをしていた時には、休日に作り置きをしていました。冷凍で長期保存できるものを作ると便利です。
保育の仕事をしていると、時間がないからと食事を抜きがちなのですが、1日中子どもたちと向き合う仕事は体力勝負。3食しっかりと食べて仕事に臨みたいですね。
お悩み2:職場からの距離はどれくらいがいいの?
住む部屋を決める際のポイントの一つが「職場までの距離」だと思います。できるだけ近い距離に住んでいたほうが通勤が楽……と思いきや、意外な落とし穴が。
保育園の近くに住むということは、生活圏を保護者や子どもたちと共にするということです。スーパーで、美容室で、駅のホームで「先生!」と声を掛けられることが多くなるのです。
もちろん、気にしない方もいると思いますが、プライベートをしっかりと分けたいと考えている場合は、せめて電車で2〜3駅ほど離れた場所に住むのが良いかもしれません。
お悩み3:防犯面が不安……
治安や防犯面も気になるところ。夜間保育が終わって帰宅する時、自宅までの道のりが真っ暗だと不安になりますよね。女性の一人暮らしの場合、近くにお店があったり、外灯がある場所を選んだほうが良いでしょう。部屋選びの時に見るポイントは、日中の街の雰囲気だけでなく、夜の雰囲気も見ておくこと。
また、オートロックやポストの鍵がどうなっているかも事前に確認しておきましょう。
仕事で出掛けている間は、部屋の中が見えないようにレースカーテンで隠すことも忘れずに。
お悩み4:一人暮らしをしたいけど貯金もしたい
一人暮らしの保育士にとって、お金の悩みは尽きません。いくら家賃補助が出ているとは言え、家賃、光熱費等を支払うと、実家で暮らしていた時よりも数万円以上の出費が増えます。
これでは旅行にも行けない!と私も悩んでいました。これは、小さな節約を積み重ねることが得策です。
外食はできるだけ避け、自炊をするようにする。使っていない電気は必ず消すようにする。服や雑誌などを買う前に「本当に必要かどうか」を考えてから買うなど、日常生活の中でできる節約は意外にも多いものです。そうすると、月に1万円〜2万円の貯金ができるようになります。
いかがでしたか?
私は新卒の時から一人暮らしをしていましたが、自分のペースで暮らすことができる生活スタイルはとても楽しいものでした。これから一人暮らしを検討している方は不安も多いと思いますが、すでに一人暮らしをしている先輩からアドバイスを聞くことで、不安が緩和されると思います。
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佐藤愛美(さとうめぐみ) 保育士として保育園、子育て支援センターでの勤務経験を経てフリーライターに。現在、子育て関係の記事を中心に執筆している。パパ、ママ、保育士さんに向けて必要な情報を発信していけるように頑張ります! |
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