めぐみ先生の保育コラム

保育参観は、子どもを真ん中に

保育参観は、保護者にとっては子どもの園での姿を見られる楽しみな日ですが、子どもにとってはうれしさとドキドキが入り混じる特別な1日です。

今回は、保育参観で見られる子どもたちの心の動きや、保育者として大切にしたい関わり方について考えてみましょう。

 

子どもの心はうれしい半分、ドキドキ半分

参観日に保護者が来ると、普段の姿を忘れて張り切ったり、逆にいつもと違う雰囲気に緊張してしまったりと、子どもの心は大忙しです。

保育者の役割は、子どもが安心できる雰囲気をつくることです。

子どもたちが大好きな歌や絵本、手遊びなどを活動の導入に取り入れたり、保護者参加型のミニゲームからスタートしたり、子どもたちがリラックスできる内容を考えてみましょう。

 

ありのままの保育を見せる工夫

参観日というと「いいところを見せたい」と力が入るかもしれませんが、保護者に見ていただきたいのはいつもの子どもたちの姿だと思います。

特別な出し物や発表よりも、日常の生活や遊びを大切にしたいですね。

「どんな活動にしよう?」と悩んだら、ねらいに立ち返って計画を立ててみることをおすすめします。

 

保護者と共有したい、子どもたちの成長

参観は、家庭と園をつなぐ大切な機会でもあります。

家では見られない姿を伝えることで、保護者の安心や喜びにつながります。

 

遊びの中で生まれた友だちとのコミュニケーションや、集団生活の中でルールを考えながら過ごしている姿など、家庭では見ることができない姿を保護者に見てもらうことで、園と保護者の間で共通認識をもち、同じ目線で成長を見守りやすくなります。

 

参観は“子どもを真ん中にした1日”に

保育参観は「子どもの今」を受けとめ、子どもを真ん中にした1日にできたら素敵ですね。

そして、参観での気づきや喜びを、今後の家庭とのやりとりにつなげていくことで、子どもの成長をより深く支えられるはずです。

 

佐藤愛美(さとうめぐみ)

保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。

保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。

-めぐみ先生の保育コラム