秋は運動会や発表会など、大きな行事が続く季節です。
子どもたちの成長を見守り、準備に力を尽くす保育者にとっても、充実感がある一方で心身の疲れが溜まりやすい時期ではないでしょうか。
保育者が元気でいることは、子どもや保護者に安心を届けるためにも欠かせません。
忙しいからこそ「自分をいたわる時間」を持つことが大切です。
今回は、日常のなかでできる小さな休息の工夫を紹介します。
小さなリセットを積み重ねよう
行事前は準備や練習などで、心も体も休まる暇がないかもしれません。
まとまった休みを取るのは難しくても、1日の中に「小さなリセット」を意識的に取り入れることはできます。
たとえば、休憩中に深呼吸をして窓の外の景色を眺める、温かい飲み物を味わうなど、短時間でも五感をリラックスさせる工夫は効果的です。姿勢を変えて体を伸ばすなど、自分の体調を整えることを忘れないようにしたいですね。
仲間と支え合う大切さ
行事に向けて頑張るのは、決して一人ではありません。
同じ園で働く仲間と声を掛け合い、思いを共有することも大切です。
「今日はここまで準備できた」「ちょっと疲れているかも」と素直に話すと、気持ちが軽くなり、互いに助け合うきっかけにもつながります。
また、行事に関わる役割を見直して、できるだけ負担が一人に集中しないようにすることも重要です。
小さな工夫の積み重ねが、チーム全体の安心感や働きやすさを生み出します。
保育者の心身の健康も大切に
行事シーズンは、子どもたちの成長や喜びを間近で感じられる特別な時期。
その一方で、保育者にとっても大きなエネルギーを必要とします。
だからこそ「小さなリセット」「仲間との支え合い」「自分を認める習慣」を大切にしてみませんか。
保育者が健やかであることが、子どもや保護者にとっての安心につながっていきます。
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佐藤愛美(さとうめぐみ)
保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。 保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。 |