めぐみ先生の保育コラム

園だよりは必要?みんなの園はどうしてる?

日々の保育の様子や行事に関するお知らせ、季節のコラムなどを記載した園だより。保育現場ではお馴染みの媒体だと思いますが、近年はオンラインツールの普及に伴い、園だよりを廃止している園も増えているそうです。今回は、各園の園だよりの状況についてまとめました。

なお、園からのお手紙を「クラスだより」や「おたより」と呼ぶ場合もあると思いますが、ここでは「園だより」とさせていただきます。

 

園だよりの実態

手書きで作成

温かみやオリジナリティを大切にして手書きで園だよりを作成している園もあります。パソコンで作成するよりも手間はかかりますが、手作り感のある可愛らしいおたよりになります。中には「パソコンが苦手だから自分は手書きで」という先生もいました。

 

パソコンで作成

現在、多くの園ではパソコンで園だよりを作成しているようです。行事のお知らせや季節のコラムなどは毎年使えるテンプレートをもとにすることで、効率的に園だよりを仕上げることができます。手書きの温かみはありませんが、字や絵の書き方に個人差がないため読みやすくなるというメリットもあります。

 

メールや専用アプリを活用

紙の園だよりではなく、メールや専用アプリ等を活用して保護者に情報発信を行っている園もあります。ツールによっては既読通知機能があるため、未読の方には直接声を掛けてお知らせすることもできます。オンラインのツールに抵抗のある方もいるかもしれませんが、導入後も使いやすくアップデートされ続けます。「慣れれば便利!」という感想が多数でした。

 

園だよりはいる?いらない?保護者の意見も聞いてみよう

園だよりに対する考え方は、各園、そして一人ひとりの先生によっても異なります。

「毎月の園だよりを楽しみにしている保護者もいるから園だよりは続けたい」という園もあれば、「保育者の仕事の効率化と、保護者にも手軽に確実に情報を届けるために紙ではなくオンラインツールを活用したほうが良い」という園もあります。

 

また、「行事のおたよりは手書きで可愛らしく仕上げています!子どもたちも楽しみにしています」という園もありました。この園は行事のとき以外はアプリを活用してお知らせを発信しています。紙の園だよりとオンラインツールを併用しているケースも多いようです。

 

方向性に迷ってしまった場合は、職員間や保護者に対してアンケートを行ってみるという選択肢もあります。職員や子どもたち、そして保護者の意見も聞きながら、自分たちにあったお知らせの形を選んでいけたらいいですね。

 

佐藤愛美(さとうめぐみ)

保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。

保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。

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