めぐみ先生の保育コラム

担任を持たないフリーの保育士が大切にすべきポイント

 

フリーの保育士は、担任を持たずに複数のクラスに入りサポートを行います。担任が休暇をとっている時に補助として入ったり、次の活動の準備をしたり、備品の点検や整理を行ったりと業務は多岐に渡ります。そのため、「クラス担任よりも高い技術が求められる」とも考えられている重要なポジションです。

 

今回は、そんなフリー保育士の業務内容や、大切にすべきポイントについてお伝えしましょう。

 

フリー保育士の仕事はこんなこと

・ 休んでいる担任の代わりに保育に入る

・ 次の活動の準備や環境構成をする

・ 給食の配膳をする

・ 園内の掃除をする

・ 備品の点検や発注作業

・ 地域の親子へ育児支援業務

・ 行事の準備

・ 乳児クラスの調乳や沐浴  etc…

 

あくまで一例なので、園のやり方によっては他の担当業務もあると思います。また、幼児クラス/乳児クラス専門のフリー保育士と、年齢ごとに担当分けをしている園もあるそうです。

 

フリー保育士が大切にすべきポイント

 

 

(1) 視野を広く、客観的に

クラス担任は、自分のクラス以外にことにはなかなか目を向けられません。しかし、フリーの保育士は色々なクラスに入り、複数の先生の保育士を見て学ぶことができます。それは、フリーの良いところでもあります。

担任とは違う目線で一歩引いたところからクラスを見守り、気づいたことがあればきちんと伝えることも、フリーだからできることです。

 

(2) 担任との連携、意思確認

フリーの保育士は常に「いつ」「どこで」「何が必要か」を考えて動くことが大切です。オムツ替えの補助に入るべきか、給食の準備を先にすべきか。泣いている子の対応は担任がすべきか自分がすべきか。こまめに担任に確認し情報共有や意思確認を行いましょう。

 

(3)子ども以外の人にも細やかな気配りを

保護者や地域の人との細やかなやりとりを担任が十分に行えない時は、フリーの保育士がカバーします。朝夕に何気なく声をかけて保護者の話を聞いたり、地域のお母さんたちの相談に乗ったり、臨機応変に対応しましょう。

また、担任同士の間に入り、「○○先生は午後に園庭を使いたいみたいだけど、△△先生のクラスはどうする?」など、フリーがパイプ役を務めることもあります。

 

フリー保育士は学びが多いポジション

複数のクラスの補助をしたり、雑務をしたり……その時の状況に合わせて臨機応変に動かなければいけないフリーのポジションは、たしかに大変です。しかし、それだけ学びの多い仕事でもあります。

担任の立場から離れたところで子どもたちの育ちを見守ると、新たな援助の方法に気づくことができるかもしれません。また、異年齢児を見比べることができるので、発達の流れを一貫して見ることもできます。

 

フリー保育士の経験は、きっと今後の保育に役立つはずです。

 

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佐藤愛美(さとうめぐみ)

保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。

保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。

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