めぐみ先生の保育コラム

冬は「冷え疲労」に要注意

冬になると、なんとなく体が重い、気持ちが前向きになりにくい。

そんな変化を感じることはありませんか。

冷えは単なる不快感に見えて、実は自律神経に影響し、心のコンディションにも関わってきます。

日々子どもと向き合う中で、冬を健やかに乗り切るためのセルフケアについて知っておくと役立ちます。

 

冷えは心の緊張ともつながる

気温が下がると体は熱を逃さないよう備えます。

その過程で交感神経が優位になり、知らないうちに緊張状態が続きやすくなります。

 

とくに保育現場は立ち仕事や外遊びが多いため、足先や腰が冷えやすい環境です。

この冷えが長く続くと、血の巡りが悪くなり、疲れが抜けにくくなるだけでなく、集中力の低下や気持ちの落ち込みを招くことがあります。

「いつもより気力がわかない」「やることは同じなのに疲れやすい」といったサインは、もしかしたら冷え疲労が影響しているのかもしれません。

 

足元の温度管理は、冬の保育者にとってとても大切です。靴下を重ねて履くと動きにくくなったり蒸れたりするため、薄手でも温かさを保てる足首用インナーやレッグウォーマーが便利です。

足首を温めるだけでも全身の体感温度が上がり、動きの負担が軽くなります。

 

園でできる「温めポイント」を日常に

冷え疲労をやわらげるには、こまめな温度調整が欠かせません。休憩時間は短くても、温かい飲みものをゆっくり口に含むだけで、内側から体が温まり、張りつめた神経がほぐれます。

 

また、ほんの1~2分の軽いストレッチでも、筋肉のこわばりが緩み、血流が戻りやすくなります。足首を回す、肩をゆっくり回す、といった小さな動きで十分効果があります。

園全体で短時間のストレッチをしたり、セルフケアがおすすめです。

 

冬の冷えはちょっとした行動で十分ケアできます。

冬の間も心と体を整えながら、子どもたちとの毎日を気持ちよく過ごしていけるといいですね。

 

佐藤愛美(さとうめぐみ)

保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。

保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。

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