めぐみ先生の保育コラム

保育現場で役立つ敬語の基本― 間違えやすい尊敬語・謙譲語をおさらい

保護者対応や園外とのやり取りなど、保育の仕事では敬語を使う場面が多くあります。丁寧に話そうとしているのに、「この言い方で合っているかな?」と迷うこともありますよね。今回は、尊敬語と謙譲語の基本と、間違えやすい表現を整理してみましょう。日常のコミュニケーションをより安心して行うための、やさしいおさらいです。

 

尊敬語と謙譲語の基本を整理しよう

まずは2つの違いを簡単に確認しておきましょう。

 

 尊敬語:相手の行動を高めて表現する言葉
→ 保護者・来客・上司などの動作に使う
 謙譲語:自分や身内の行動をへりくだって表現する言葉
→ 自分・自園・自分側の行動に使う

 

保育現場では、保護者との会話で「誰の行動なのか」を意識することが大切です。

相手の行動なら尊敬語、自分側なら謙譲語。この視点を持つだけで、使い分けがぐっと楽になります。

 

間違えやすい敬語をチェック

 

よく使う動詞を中心に、基本形と正しい敬語を確認してみましょう。

 

 ■会う
尊敬語:お会いになる
謙譲語:お会いする
 ■言う
尊敬語:おっしゃる
謙譲語:申し上げる
 ■する
尊敬語:なさる
謙譲語:いたす
 ■見る
尊敬語:ご覧になる
謙譲語:拝見する
 ■知っている
尊敬語:ご存じである
謙譲語:存じている
 ■思う
尊敬語:お思いになる
謙譲語:存じる
 ■もらう
尊敬語:お受け取りになる
謙譲語:頂戴する

 

正しい敬語は信頼につながる

敬語は、難しい言葉を使うことが目的ではありません。相手を大切に思う気持ちを、言葉で丁寧に表すための道具です。完璧でなくても、「相手を尊重したい」という姿勢はしっかり伝わります。

 

日々のやり取りの中で少しずつ確認しながら、安心して使える言葉を増やしていきたいですね。敬語への小さな意識が、保護者との信頼関係づくりにもつながっていきます。

 

佐藤愛美(さとうめぐみ)

保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。

保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。

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