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保育園訪問 ~新田保育園~

 

――――現在の在籍児童数と職員数を教えてください。

 

児童数は93名、職員数は非常勤の方も併せて38名いますね。

年齢層として多いのは30代半ばから40代半ば位の方です。

当園では長く働く職員が多いですので、正規職員の勤続年数の平

均は13年です。(2015年9月7日 取材日現在)

 

 

――――特色はありますか?

一日中裸足でいられるように、床暖房にしています。
今は裸足になれない子が多いみたいですね。
裸足で地面を踏みしめる感触は、慣れたら心地良いものですし、どろんこ遊びをするのは、この時期に大事なことかなと思います。
冬場でも薄着、裸足でいられるということは健康面や体作りの面から考えても良いことなんです。
指で地面を捉えることで、足の裏の感覚が育ち、しなやかな動きができるようになります。
年長になると親に作ってもらった竹馬を練習して、運動会で披露しますが、その時に裸足が役に立つんですね。
竹馬はやったことありますか?

――――やったことないです!

通常の育ちの中では、ないですよね(笑)。
連習していると出来る子、出来ない子の差が出てきますが、最初に出来るようになって得意気にしていた子が、仲間の前でやり方を見せて「すごいね」って言われると、認められることで嬉しくなって、次第にそのやり方を周りの子に教えるようになります。共に励まし支えあっていくことで、竹馬を乗りこなせるようになるんですね。
そのように成果が出ると、「頑張れば出来るようになる」という確信を持てるようになります。
4,5歳はそんな「育ち合い」を大切にしたいです。

 

 

――――他の年齢の子どもたちとはどのように接しますか?

 

乳児の段階ではひとりひとりが安心できるように、先生から受け止められるということを大切にしています。

乳児期は人間関係の土台を築く時期ですので、少人数の中で安心感を与えられるようにします。

2歳前後になってくると言葉が出てきますから、他人との関わり方を育てていく時期です。

言葉が上手く出ないからケンカも増えるんですけど、例えば物をとっちゃった子には、「どうしたの?」って訊くと「ほしかった」というから、そこで一度、気持ちを受け止めてあげる。

「でも、友達が使っていたから、とられた子は嫌な気持ちになったね。次は貸してって言ってみようね」と先生が関わり方を教えてあげる。

そういう経験を積んだ子は、他の子に対する「察し」がつくようになっていくんですね。だから反対の立場になった時に、素直に貸すことができて「優しいね」と先生が受け止めてくれる。

そうやって関係性を築いていった延長線上で、小学校に進学して集団作りができれば、いじめがなくなると思っています。

 

 

――――子育てサロンとはなんですか?

 

子育てサロンを月曜から金曜の朝10時から夕方の4時まで開いて、0~2、3歳くらいの子どもを対象に、家庭で子育てをしている親子に自由に来て遊んでもらっています。

そこでお母さん同士の友達をつくる仲立ちとなったり、子育てに関する悩みを保育士に相談して頂いています。

 

――――食育の取り組みはどういうものですか?

 

子どもの健康な体作りのために、食事へのこだわりがあります。

添加物を使わない、全て手作りの調理をしています。

食器も、白い陶器を使用して料理のあたたかさや、その重さを伝えていますね。

 

――――なぜチャボを飼うのですか?

 

世話をしないとチャボが生きていけないという責任の下で飼育をさせています。

文字や数字を追う教育だけでなく、生活と関わりがあること、自分にとって意味のあることをさせて「僕はこれがやりたい」という気持ちを育ててあげることも大切な教育ですね。

 

 

――――保護者の方との関係はどうですか?

 

園舎の改修費用を、イベント収益から上げています。保護者と職員で行うバザーやビアホール、もちつき等のイベントに参加することで、園運営にも参加して頂いています。

そういった取り組みに期待して、当園を選んで来て下さる保護者の方も増えてますので、協力関係が出来ていますね。

 

――――先生たちのチームワークがいいですね!

 

保護者の勤務時間が多様化することの影響から、保育士の保育時間もローテーションになってます。

ですので、職員の中で話し合い・伝え合いをして、保護者への初期対応を大切にしています。

その伝達により職員同士も信頼関係が築けていますね。

職員が仕事を終えた後に、お茶を飲みながら今日あった嬉しいニュースを聞かせてくれます。気になることを気軽に相談できる環境でもありますね。

当園では子育てや親の介護をしている職員もいますが、チームワークが良いので、皆で支えあってやっていますね。顔色が悪い時には誰かが声掛けをしてくれるので、そういった気遣いの中にいると辛いことがあっても乗り越えていけますよね。仲間との支え合いの中で、自分を成長させていけると感じますね。

 

 

――――職員の学習環境について教えてください。

良い保育をするために、外部の学習・研修会などにも積極的に参加しています。勉強は自分や子どもたちのために必要なことなので、正規だけじゃなくて非常勤の職員も、参加を保証して取り組んでいますね。また外部の勉強会だけでなく、日々の保育の中から実践報告会を行ったり、園運営方針の会議や、園内研修で外部講師を呼んだ学習会なども行っています。

若い先生の悩みに対しては、経験のある先生に失敗を受け入れてもらう。その上でアドバイスをもらうことで、その人の持ち味を活かした保育ができるようになりますね。

 

――――職員にはどのように成長してほしいですか?

 

子どもに積極的に関わって子どもの想いに共感してあげる。

生活を通して、子どもと一緒に生活していける保育士であってほしいと願っています。

失敗してもいいから、積極的に子どもとの生活や遊びでの関わり合いを通して、その子の視点や感じ取っていること、発見したこと、挑戦していることの良さを感じて、自分も豊かに成長してほしい。

そのためには一歩踏み出す勇気を持ったり、主体的に取り組んでいく姿勢を、子どもたちに示してくれる職員になってほしいですね。

共に保育のやりがいを見つけていけるように、チームワークを大切にしています。

 

――――採用時期と採用人数について教えてください。

正規社員の採用は、来春2名を予定しています。

※2015年9月7日 取材日現在の話です。

※採用情報はこちらをご覧ください。

 

 

社会福祉法人 新田保育園 園長 川端 隆
所在地 東京都足立区新田2丁目1番地10号
ホームページ http://www.shinden-ad.or.jp/

 

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