めぐみ先生の保育コラム

夏休み明けの生活リズムをどう整える?

幼稚園に通う子どもたちや認定こども園の1号認定児は、夏休みが終わると少しずつ園生活のリズムを思い出していきます。

朝の起きる時間や食事のタイミング、お昼寝の時間など、休暇中に生活リズムが崩れてしまう子もいます。

園と家庭が協力しながら、無理なく生活リズムを取り戻していくことが、子どもたちの健やかな毎日につながります。

 

園でできるリズムの再構築

夏休み明けの一週間を“生活リズムのリハビリ期間”と位置づけている園もあります。朝の会や活動は短めにし、外遊びや散歩、室内での自由遊びなど、心身をほぐす時間を多くとり入れているようです。

 

また、休み明けは体調の変化が見られやすいため、活動の合間には水分補給を忘れず、疲れやすい子どもには一時的に休憩スペースを用意するなど配慮することも大切です。

 

園での取り組みだけでなく、家庭との連携も鍵となります。子どもが元の生活リズムを取り戻せるように、休暇の終盤から少しずつ就寝・起床時間を早め、朝ごはんをしっかり食べる習慣を戻すことも効果的といわれています。

 

保護者にも、生活リズムの再構築の重要性を伝え、子どもが休み明けに見せる変化や、園での配慮の様子を具体的に伝えると連携がとりやすくなります。保護者と保育者が同じ方向を向くことが、スムーズな園生活の再スタートのポイントとも言えます。

 

生活リズムを整えることは、子どもの成長にとって大切なこと

生活リズムを整えることは、単なる時間調整ではなく、子どもが安心して日常を過ごし、心身を健やかに育むための土台づくりといえる行為です。朝起きて光を浴びる、体を動かす、しっかり食べる、十分に眠る。そんな当たり前の繰り返しこそが、園生活の充実と子どもの成長を支えます。

 

休み明けは焦らず、少しずつ。園と家庭が息を合わせて歩むことで、子どもたちはまた元気に笑顔で毎日を過ごせるようになるでしょう。

 

佐藤愛美(さとうめぐみ)

保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。

保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。

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