食物アレルギー児の対応食(除去食)を扱う際、誤配膳を防がなくてはいけません。
アレルギーの原因食物を口にしただけで、アナフィラキシーショックを起こす子どももいます。
ここでは配膳のときに注意すべきポイントをまとめました。
食札やチェック表を活用する
当該児の氏名やアレルギーの内容、献立などを記載した「食札」や、トレーの受け渡しや検食の担当者が名前を記入する「チェック表」などは誤配膳を防ぐために有効です。
調理室では盛り付けや保管の際にも食札の内容と照らし合わせて確認することで、ミスを予防できます。
食事の配膳後も必ず食札を確認し、トレーの内容と相違がないかをチェックします。
調理担当者・担任・管理職者の連携
事故を防ぐためには、保育者だけが注意するのではなく、調理担当者や管理者との連携も重要です。
たとえば、おやつに牛乳寒天が出る場合、食物アレルギー児には乳成分が無しの寒天が提供されたとします。献立表や食札に記載があったとしても、「アレルギー対応食は、牛乳無しの寒天ですね」と調理担当者や園長とも事前に確認を行いましょう。
複数人で確認する

食物アレルギーの事故を防ぐには、ダブルチェックまたはトリプルチェックが基本です。担任一人の目ではなく、必ず複数の目で献立や料理の内容を確認する習慣をつけましょう。
また、目視だけでなく、声を出して指差し確認をすることも大切です。
食事の後にも注意を
食事の後も注意が必要です。下膳の際にアレルギーの原因食物を含む料理を触ったり、床に落ちている食べ物を口に運んでしまう可能性があります。
飛沫を吸ったり手で触れたりするだけで症状が出る子もいるので、原因食物が含まれる献立の場合は十分に注意しましょう。
マニュアルを作ろう
事故を予防するためには、園内で明確なルールをつくり共有することが鍵となります。
厚労省の「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」の最新版をもとに園の状況に応じたマニュアルを作成している施設もあるようです。
また、医師が記入する「生活管理指導表」の内容を全職員間でしっかりと共有することもヒヤリハットを防ぐために大切です。
事故を起こさないために、マニュアルは定期的に見直しましょう。
![]() |
佐藤愛美(さとうめぐみ)
保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。 保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。 |
