井上きき 役に立つ話

脅す言葉がけは本当に必要?

 

子どもに対して、「脅す言葉がけ」を使うことがあるでしょうか?

「いつまでも泣いてると、鬼が来るよ」

「ごはんを残すと、もったいないオバケがでるよ」

 

◆子どもたちは傷ついてしまう

子どもは、見えない存在への恐怖心が特に強いので、このような言葉がけを使うと、言うことを聞きやすいかもしれません。

しかし、これは子どもをコントロールするために、大人の都合で脅していると気づく必要があります。

言うことを聞かない子をたたく、ということに、限りなく近いと言ってもいいでしょう。

つまり、子どもは叩かれたのと同じように傷つくのです。

自分は、ありのままふるまうと、脅される。ありのままの自分ではイケナイんだと。

 

◆子どもたちは ありのまま生きればいい

反対に、子どもが、「ありのままの自分でもいいんだ」と思うことができる言葉がけに直してみましょう。

「いつまでも泣いてると、鬼が来るよ」→「いっぱい泣きたいんだね。悲しいんだね。」

「ごはんを残すと、もったいないオバケがでるよ」→「ごはん、残しちゃったんだね。」

こんな感じです。

脅してまでもコントロールする必要はないのです。

大人はただ、そのままを受け止めてやれば、良いのですね。

 

≪井上きき 役に立つ話 2015年3月15日号≫

 

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