お正月休みが明けると、保育園には元気な子どもたちの姿が戻ってきます。年度末まであと3か月。インフルエンザなどの感染症が流行する季節でもあるので、健康には十分に気をつけたいですね。
今回は、1月7日に食べる「七草粥」についてお話しましょう。七草粥を食べると、1年間は病気をしないと言われています。
クラスの子どもたちにも、春の七草について、ぜひお話してあげてください。
1月7日は人日の節句
1月7日には、給食で七草粥を出す保育園もあるのでは?七草粥は行事食の一つでもあります。
1月7日は「人日の節句」と言い、人を大切にする日なのです。七草粥を食べる理由は「お正月に美味しいものをたくさん食べて、疲れた胃を休めるため」とも言われていますが、由来は節句にあるようです。七草粥は、江戸時代の頃から庶民の間で食べられるようになりました。
七草粥には正しい作り方があった
七草粥を作る時は、恵方を向き、七つの調理道具を用意し、七草をそれぞれ7回ずつ叩く……という決まりがあることをご存知でしょうか。さらに、「七草囃子(ななくさばやし)」という歌を歌いながら料理をしたそうです。地域によって少しずつ違いはありますが、まるで魔女が薬を作る時のようです!七草粥の豆知識として、覚えておきたいですね。
七草ぜんぶ言えるかな?
古来より日本では、早春に芽吹く若菜を食べることで1年間の無病息災を願ってきました。七草にはそれぞれ、願いが込められているのです。
せり・・・競り勝つ。血液を綺麗にし、胃腸の調子を整える。
なずな・・・なでて汚れをはらう。高血圧予防や利尿作用がある。
ごぎょう・・・「仏体」を表す縁起物。咳止めに効く。
ほとけのざ・・・「仏の安座」を表す縁起物。高血圧予防や胃腸の調子を整える。
はこべら・・・繁栄がはびこる。利尿作用、鎮痛作用がある。
すずな・・・神様を呼ぶ鈴。一般的に食べられているカブのこと。
すずしろ・・・汚れのない純白。一般的に食べられている大根のこと。
七草を探してみよう
1月7日頃にスーパーマケットに行くと、七草がセットになって販売されているので便利です。
しかし、田んぼのあぜ道は川沿いの土手などに自生している七草を探すのも楽しいですよ。立春を過ぎて寒さが和らぎはじめる頃になると見つけやすいので、子どもたちと一緒に七草探しに出掛けてみてはいかがでしょうか。
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佐藤愛美(さとうめぐみ)
保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。 保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。 |
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