めぐみ先生の保育コラム

子どもたちに教えたい「鼻水」のこと

 

感染症が流行する時期になりました。インフルエンザで学級閉鎖、冬季の風邪予防対策、ノロウイルスの感染拡大・・・連日そのようなニュースを耳にします。

たくさんの子どもたちが生活する保育園でも、この時期は体調管理に十分注意したいところですね。体調不良の分かりやすいサインの一つに「鼻水」がありますが、みなさんは子どもたちに鼻水の話をしたことがあるでしょうか。

 

今回は、普段はあまり注目しない鼻水のお話です。

 

鼻水はなんで出るの?

人の鼻の穴の中は普段から少しだけ鼻水で湿っています。これは、外部からの菌の侵入を防ぐためです。外から入ってきた菌を鼻水がキャッチし、体内に入らないように働いているのです。

 

体調が悪い時に鼻水の量が増えるのは、体内の菌を追い出そうとしている証拠です。風邪のひきはじめは透明な鼻水で、症状が悪化してくると次第に色が黄色くなります。鼻水が黄色い理由は、死んだ白血球や免疫細胞が含まれているからと言われています。

 

鼻水が出る時は外遊びを控え、なるべく暖かい格好で安静に過ごすようにしましょう。鼻水の量・色に異変があった場合は早めに病院を受診するように保護者に伝えてください。

 

鼻のかみ方を子どもたちに教える

 

 

3歳くらいになると、子どもは自分で鼻をかめるようになります。(しかし、得意・不得意があるので●歳だから鼻がかめる、とは断言できません。しゃぼん玉をうまく吹ける子と吹けない子がいるのと同じです)

鼻をかむ練習をしている時、子どもは鼻水を吸ってしまいがち。鼻水が出ていたらティッシュペーパーを手渡し、すするよりも出すことを意識して鼻をかむように伝えましょう。

反対側の鼻を押さえて口から息を吸い、優しく片方ずつかむようにします。強くかみすぎると、鼻血が出たり鼓膜を傷つけるおそれもあるので気を付けましょう。

 

また、鼻をかみ終えた後は、石鹸を使って手洗いを行うように指導することで、クラス内の感染を予防できます。

 

風邪をひかない体を作るためには、戸外で体を動かして遊ぶことも大切です。大人も子どもも、寒さに負けない強い体を作りましょう。

 

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佐藤愛美(さとうめぐみ)

保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。

保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。

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