めぐみ先生の保育コラム

子どもの五感を養う、布おもちゃの魅力とは?

 

赤ちゃんの玩具といったら、布のおもちゃをすぐに思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?

デパートのベビーグッズ売り場を見てみると、可愛らしい布製の玩具がたくさん並んでいます。

 

なぜ「布おもちゃ」が赤ちゃんのおもちゃとして選ばれているのでしょうか。

今回は、布おもちゃの魅力についてお話しましょう。

 

布おもちゃが乳児の遊び道具として選ばれる理由

見た目が可愛いし、やわらかい布おもちゃ。赤ちゃんのおもちゃとして選ばれているのは、こんな理由があるんです。

 

⒈とにかく安全。投げてもぶつけても大丈夫

乳児期の子どもたちは、身の回りにあるものに手を伸ばし、掴んだり、転がしたり、投げたりという動作を楽しみます。固かったり重かったりすると、怪我に繋がるおそれがありますが布であれば安心です。さらに、軽いので持ち運びにも便利です。お散歩に行く時も持っていきやすいですね。

 

⒉布が五感を刺激する

手触りがツルツルなもの、ふわふわなもの、引っ張ると伸びるものなど、肌で触れて布の感触自体を楽しむことができます。また、おもちゃの音を楽しんだり、口に入れてみたり、遊び方は自由自在。子どもの感性を刺激します。

 

⒊洗うことができるので衛生的

他のおもちゃと違い、水洗いが可能です。口に入れてよだれがついてしまっても、こまめに洗うことで清潔を保つことができます。保育園では感染症の拡大を防ぐこともできます。 手洗いで汚れを落とし、天気の良い日に屋外で日陰干しをしましょう。

 

⒋手作りができる

布おもちゃを手作りすれば、1人ひとりの興味に合わせて大きさや仕掛け、素材などを変えることができます。

 

布おもちゃの種類

 

布おもちゃには様々な種類があります。

 

・布絵本(ソフトブック)

文字は書いていない赤ちゃん向けの布製絵本。紐や鈴、ボタンなど様々な仕掛けがついています。

 

・ラトル

赤ちゃんが握ることができる布製のおもちゃ。「にぎにぎ」「ガラガラ」などと呼ばれることも。音が鳴るタイプのものもあります。

 

・人形

可愛らしい布の人形は親しみを持って遊ぶことができます。掴みやすく、口に入れても良いように繊維が抜けないものがおすすめです。子どもの成長に伴い、ごっこ遊びの一員に仲間入りするかもしれません。

 

・ゲームタイプ

パズルやサイコロ、ボーリング、積み木などルールに沿って遊ぶことで楽しめる布おもちゃ。成長に伴い、遊び方を変えていくことができます。

 

・ままごとアイテム

食べ物やキッチンアイテムの形をしたものなど、ままごとに使うことができる布おもちゃ。こちらも赤ちゃんの頃だけでなく、成長してからも楽しむことができます。

 

布おもちゃが持つ可能性

布おもちゃは赤ちゃんが安全に遊べるだけでなく、五感を養うための大切な道具でもあります。

ただ与えるだけでなく、興味を持てるような言葉掛けをしたり、遊びが広がるような環境構成を考えていくことも保育をする上で大切なことです。

子どもたちの興味に合わせて手作りの布おもちゃを用意するのもおすすめですよ。

 

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佐藤愛美(さとうめぐみ)

保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。

保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。

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