めぐみ先生の保育コラム

梅雨はなぜ「梅」なの?梅雨の意味を知ろう

暑い夏の前には、雨が降り続く梅雨がやってきます。雨がたくさん降ることで気分が沈みがちになりますが、梅雨ならではの遊びや過ごし方を見つけるのも楽しいですよ。

 

ところで、どうして梅雨には「梅」の字が入っているかご存知ですか?

 

梅の実が熟す時期が初夏だから

梅雨という言葉は江戸時代に中国から伝わったと言われ、この漢字が使われている理由は諸説あります。その1つが梅の実が熟す時期がちょうど6月頃だからという説。梅の花の見頃と言えば2月頃ですが、実が熟してくるのは初夏なんです。そういえばスーパーや青果店でも6月上旬くらいから青い梅の実が並び始めますよね。

 

黴雨(ばいう)が梅雨になった

「梅雨」の語源にはもう1つの説があります。それは、黴(かび)の音読みが「ばい」であり、黴の生えやすい初夏に降る雨だから黴雨(ばいう)という漢字がもとになったという説です。梅も音読みで「ばい」と読むため、梅雨(ばいう)と1字だけ変わって現代に伝わったのだとか。

 

梅雨には色々な呼び名がある

日本では「梅雨」のほかにも以下のような様々な呼び方があります。

  • 麦雨(ばくう):麦が熟す頃に降る雨という意味
  • 長雨(ながめ):長く降り続く雨
  • 五月雨(さみだれ):陰暦の5月、現在の6月頃に降る雨
  • 黄梅の雨(こうばいのあめ):梅の実が熟して黄色くなる頃に降る雨

 

言葉のルーツを調べていくと、植物や気候、国の歴史などにも詳しくなります。

ぜひクイズ感覚で子どもたちと調べて遊んでみてはいかがでしょうか。

 

佐藤愛美(さとうめぐみ)

保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。

保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。

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