めぐみ先生の保育コラム

バレンタインはどうする?保育のアイデアや注意点

2 月14日はバレンタインデー。日本では、好きな人にチョコレートを贈る日として親しまれています。

 

ここでは、バレンタインの由来や保育のアイデア、注意点などを紹介します。

 

バレンタインってどんなイベント?

バレンタインの起源は古代ローマ時代。当時は兵士たちの結婚が禁じられていましたがローマ人のバレンタイン司祭は皇帝の命令に反して多くの兵士たちを結婚させました。しかしこのことが原因となり、司祭は2月14日に処刑されてしまいます。バレンタインデーはバレンタイン司祭を敬う日となり、カトリック教会の祭日として制定されました。

 

もともとは宗教行事だったバレンタインデー。しかし14世紀頃からは愛の告白の日として親しまれるようになったそうです。小鳥がさえずり春の訪れを感じる2月中旬が、愛の告白にぴったりだったからといわれています。

 

日本では1980年代頃から菓子メーカーやデパートなどの影響により「女性が男性にチョコレートを渡して告白する日」というイメージが強まりました。近年は性別や関係性を問わず、友達や同僚など日頃からお世話になっている人に感謝や親しみの気持ちを込めてチョコレートを贈り合うイベントとして浸透しています。

 

子ども同士のプレゼントのやりとりはアリ?

バレンタインが近づくと、保護者から「チョコレートを持っていってもいいですか?●●ちゃんに渡したいんです……」といった相談を受けることもあるのではないでしょうか。

 

多くの園では、安全性の観点から普段はお菓子やおもちゃの持ち込みは禁止しているかと思います。バレンタインの日も例外ではなく、食物アレルギーや誤飲などの危険性を考えると、大人が介在しない子ども同士での贈り物のやりとりは歓迎すべきではありません。

また、贈り物をもらえる子がいる一方でもらえない子もいるとなると、後々トラブルに発展する可能性も。何より、子どもにとって楽しい思い出にはならないでしょう。

 

バレンタインの贈り物の持ち込みに関してのルールは園内で統一し、2月のおたよりなどで保護者にあらかじめ呼びかけをしておくと安心です。

「バレンタインデーの贈り物の持ち込みは、安全性の観点から禁止しております。やりとりをしたい場合は、お休みの日や降園後、おうちの方と一緒に行ってください」といったアナウンスをしておくとトラブルを予防することができるでしょう。

 

給食や製作などを通してバレンタインの楽しさや意味を伝えよう

バレンタインデー給食や、ハートの製作などを通して子どもたちにバレンタインの楽しさや意味を伝えてみるのはいかがでしょうか。

いつもお世話になっているおうちの人や親戚の方、大好きなお友達に「ありがとう、だいすきだよ!」と伝えることはとても素敵なこと。お互いの絆も深まります。

 

チョコレートを贈る以外にも、手紙を書いて渡したりお花を渡すという方法もあります。「好きな人にどうやって気持ちを伝えようか?」と投げかけ、子ども自身が考えたプランでバレンタインを盛り上げるのも面白そうですね。

 

佐藤愛美(さとうめぐみ)

保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。

保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。

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