めぐみ先生の保育コラム

先生たちが実践中! 保育現場の収納アイデア

職員室や保育室の収納、どうしていますか?

保育用具や書類、衛生用品など保育現場には様々なものがあります。取り出しやすさ・しまいやすさ・分かりやすさを実現する収納アイデアを、現役保育者の方々に聞いてみました!

 

アイデアその1「保育室に可動棚を設置しました」

可動棚とは、動かすことのできる棚のこと。収納するアイテムの大きさによって自在に棚の高さを調節することができます。レールを取り付けて、棚板を置くのが一般的です。

可動棚はDIYで取り付けることができます。

 

「体温計や文房具、メモ用紙、雑巾など保育室の中にある細々した用品を綺麗に分かりやすく収納したいと思い、事務スペースに可動棚を設置することにしました。プラスチックの収納ケースを棚に置く形にしています。ケースにはラベリングをしているので、どこに何が入っているのか一目で分かります」(保育園勤務・T先生)

 

アイデアその2「汚物処理ボックスを作りました」

保育現場では、嘔吐やおもらしが起きた際に、適切な方法で汚物処理をする必要があります。消毒液やビニール手袋、ごみ袋、マスク、エプロン、新聞紙、使い捨て雑巾など汚物処理の道具はかなり多く、用意するのに手間取ってしまった経験のある方も多いのでは?

 

「私の勤務園では汚物処理ボックスをつくり、園内のいたるところに置いています。大きめのファイルボックス(プラスチック製)の中に必要なアイテムをまとめて入れておき、使ったら補充する仕組みです。ファイルボックスは細長いので、バケツなんかよりも場所を取りません。各保育室やホール、職員室、玄関など複数箇所に置いてあるので、どこで嘔吐やおもらしが起こっても安心です。置き場所や使い方は職員間で共有しています」(認定こども園勤務・M先生)

 

アイデアその3「バラつくおもちゃはファスナー付きケースが便利」

パズルや人形の洋服など細々したパーツのあるおもちゃの収納は悩みどころです。整理整頓しやすく、子どもたちが自分で片付けやすい仕組みをつくるにはどうしたらよいでしょうか。

 

「バラつくおもちゃはファスナー付きのケースが便利です。100円ショップなどで、色々な大きさのケースが売っているのでしまいたいおもちゃのサイズに合わせて用意するといいですよ。私の園ではボードゲームやパズルをしまって本棚に立てかけています。立ててしまえるところもポイントです!子どもたちも出し入れしやすいようで、お片付けの習慣も身につきます」(保育園勤務・S先生)

 

保育現場における使いやすい収納とは

保育現場で実践中の3つの収納アイデアを紹介しました。

 

使いやすい収納には「誰が見ても分かりやすい」「出し入れしやすい」「子どもたちも使える」といった特徴があるようですね。実際に使うときの動線や人の身動きをイメージしながら、置く場所や置き方を決めていくと本当に便利な収納が実現するのかもしれませんね。

収納のアイデアを思いついたら、ぜひ職員間でシェアしてみましょう♪

 

佐藤愛美(さとうめぐみ)

保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。

保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。

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