めぐみ先生の保育コラム

思い出に残る卒園式のアイデア

卒園式は子どもたちにとって大切な節目。園での楽しい思い出を胸に、小学校に向けて明るい気持ちで羽ばたける日にしたいですね。思い出に残る素敵な日にするにはどうしたらよいでしょうか。

保育現場で活躍中の保育者の皆さんのアイデアを紹介します。

 

卒園証書授与のときは、一人ひとりにメッセージを伝える

卒園証書を授与する際に園長と保護者が子どもたちにメッセージを伝えます。たとえば、園長からは「いつもお友達に優しい●●さん。小学校に行っても思いやりの気持ちを大切にしてくださいね」保護者からは「入園式では不安そうにしていたのに、素敵なお姉さんになったね。なわとびも100回跳べるようになってかっこいいよ」といったように、その子の成長を認める言葉を贈ります。

 

アプリを活用して式の様子をオンライン配信

アプリの機能を活用した新しい形の卒園式です。卒園式の映像をリアルタイムで配信し、式に参加できなかった保護者や親族にも見えるようにします。

新型コロナウイルスの影響で参加者の人数が制限された際に生み出されたアイデアで、流行が落ち着いてからも採用している園があるようです。

遠くに住んでいるおじいちゃんやおばあちゃんからは「孫の晴れ姿を見られて嬉しい」といった感想も。アーカイブを残せば式の後にも動画を見ることができます。

配信した映像が関係者以外に流出しないよう、セキュリティ面には注意しましょう。

 

保護者にもたくさんの「おめでとう」を

卒園式は子どもが主役ですが、保護者にとっても大切な日です。妊娠、出産、入園、卒園と子どもたちを一生懸命育ててきた保護者にも労いとお祝いの言葉を贈りましょう。

園によっては、子どもたちへの卒園証書に加えて、保護者にも「育児証書」を授与している園もあるようです。

 

6年間の集大成。笑顔で送り出そう

 

卒園児を送る日は、保育者にとっても特別な日だと思います。卒園児の担任はもちろん、過去に担任している子が卒園を迎えるとなれば、小さな頃の姿を思い出して感極まって泣いてしまうこともありますよね。

 

子どもたち、保護者、保育者の全員にとって素敵な1日となるように、アイデアを出し合って思い出に残る卒園式を実現しましょう。

 

佐藤愛美(さとうめぐみ)

保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。

保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。

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