保育園やこども園への就職を目指すとき、避けて通れないのが「面接」です。園の雰囲気や考え方を知る大切な機会であると同時に、自分の思いを伝えるチャンスでもあります。
この記事では、面接の一般的な流れと、押さえておきたいポイントを紹介します。
面接の流れは?
1.面接前の準備をしよう
まずは、面接日までに園の情報をしっかり調べましょう。
公式サイトやSNSを見て、保育方針や行事の様子などを把握することが大切です。
志望動機を考えるときも、「なぜこの園で働きたいのか」を自分の言葉で話せるように準備します。履歴書の内容や自己PRを見直し、質問への答えを簡潔にまとめておくと安心です。
2.当日の流れ
当日は、約束の時間の10分前には園に到着するようにしましょう。
受付では明るくあいさつをし、担当者に名前を伝えます。面接室に入る際も、ドアをノックして「失礼します」と言ってから入り、椅子をすすめられてから座るのが基本です。
面接は、園長先生や主任保育士などが同席することが多く、自己紹介や志望動機、これまでの経験について質問されます。「子どもとの関わりで大切にしていること」「自分の長所と短所」「保護者対応の経験」などがよく聞かれる内容です。
3.実技・見学がある場合
園によっては、面接の前後にピアノの演奏や手遊び、読み聞かせを求められることもあります。
また、見学を通して園児や職員の様子を見る機会もあります。
「この園で働く自分」を想像しながら見ておくと、面接の最後に感想を聞かれたときにも役立ちます。
4.面接後の対応
面接が終わったら、最後に「本日はお時間をいただきありがとうございました」と感謝を伝えます。
退出後に担当者から案内があった場合は、その指示に従いましょう。
面接後のお礼メールや手紙を送る場合は、簡潔にお礼の気持ちを伝える程度で構いません。
面接で意識したいポイント
(1)表情と声の印象を大切に
保育の仕事では、子どもや保護者、同僚など人との関わりが中心になります。面接では「感じのよさ」や「明るい印象」が何よりの強みです。緊張していても、笑顔であいさつし、相手の目を見て話すことを心がけましょう。
(2)自分の言葉で伝える
志望動機や自己PRは、暗記した文章をそのまま話すより、自分の経験やエピソードを交えて伝えると印象に残ります。たとえば「子どもが挑戦する姿を支えたい」「一人ひとりの気持ちに寄り添う保育がしたい」など、自分が大切にしている思いを具体的に語りましょう。
(3)見た目やマナーも意識を
服装は清潔感を意識して。スーツまたはオフィスカジュアルが基本で、髪型や爪も整えておきましょう。持ち物は履歴書・筆記用具・メモ帳などをまとめ、カバンは自立するタイプが便利です。
まとめ
面接は、評価される場であると同時に、自分自身が「この園で働きたい」と感じられるかを見極める機会でもあります。
しっかりと準備を整えて臨めば、きっと落ち着いて自分らしさを出せるはずです。
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佐藤愛美(さとうめぐみ)
保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。 保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。 |
