新年度の新しい環境のなかで大切にしたいのは「関係づくり」。
子どもとの関係はもちろん、同僚との関係も、これからの保育を支える土台になります。今回は、はじめの1ヶ月で意識したい関わりのポイントを紹介します。
子どもにとっての「安心できる人」になる
新しいクラスで出会う子どもたちは、不安や緊張を抱えています。
そんななかで、保育者がまず大切にしたいのは、「この人は大丈夫」と思ってもらえることです。
特別なことをする必要はありません。たとえば、名前を呼ぶときにやわらかく声をかけること。子どもの目線にしゃがんで話すこと。小さな仕草や表情に気づいて応答すること。そうした一つひとつの積み重ねが、安心感につながっていきます。
子どもが何かを伝えようとしたときに、「うん、そうなんだね」と受け止める。そのやりとりのなかで、「自分のことを見てくれている人がいる」という実感が育っていきます。
新年度のはじめは、どうしても生活の流れを整えることに意識が向きがちです。でも同時に、目の前の子どもとの関係に目を向けることが、結果としてクラス全体の落ち着きにもつながっていきます。
同僚との関係が、保育を支えてくれる

もう一つ、大切にしたいのが同僚との関係です。特に新人にとっては、「迷惑をかけてしまうかも」「何を聞いたらいいかわからない」と感じやすい時期でもあります。
そんなときこそ、小さなやりとりを大切にしてみてください。あいさつをきちんとすること、教えてもらったことに一言お礼を伝えること。それだけでも、関係の土台は少しずつ築かれていきます。
また、わからないことをそのままにせず、タイミングを見て言葉にすることも大切です。「今、少しお時間いいですか」と一言添えるだけで、相手も受け取りやすくなります。
保育は一人ではできません。子どもの姿について共有したり、困ったときに支え合ったりするなかで、チームとしての力が発揮されます。そのためにも、「話しかけやすい」「声をかけやすい」と感じられる関係を、少しずつつくっていくことが大切です。
関係づくりは、すぐにできなくていい
子どもとも、同僚とも、関係は一日でできあがるものではありません。むしろ、日々の小さなやりとりの積み重ねのなかで、ゆっくりと育っていくものです。
新年度のはじめの1ヶ月は、「完璧にやること」よりも、「関係の種をまくこと」を意識してみてくださいね。
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めぐみ先生
元保育士。ライター歴10年。 子育てをしながら保育の記事を書いています。 保育現場で働く方や、保育者を目指している方に役立つコラムをお届けします。 |
