めぐみ先生の保育コラム

保育園で行う子育て支援の工夫

 

保育所保育指針の中では、保護者への支援は「子育て支援」と示されています。

保育園も子育て支援の拠点となり、地域に住んでいる保護者たちの子育てをサポートしようと呼びかけられているのです。これまで以上に保育園は開かれた場として地域に求められています。

 

私たちは子育て支援を担う一人として、どのようなことをすべきでしょうか?

 

保護者の良きアドバイザーになること

しつけのこと、お友達との関係、食事の心配ごと……保護者は日々、様々な疑問や悩みを抱えながら我が子に向き合っています。私たち保育者には、そんな保護者にアドバイスをしたり、気持ちに寄り添って解決策を共に考えていく役割が求められています。集団生活の中でその子と関わっているからこそ見えてくることがたくさんあります。

また、「悩み」や「問題」だけでなく「成長の喜び」や「可愛かったこと」も保護者に積極的に伝えていきましょう。保護者が家庭に帰った時、安心して我が子と向き合うための手助けと考えることもできます。

 

地域の人々をつなぐ保育園を目指す

 

 

最近では敷地内にカフェやコミュニティースペースを設け、地域の人たちが自由に訪れることができる保育園が増えています。入園を検討している保護者や、まだ子どもがいない夫婦、子育てを終えたお年寄りの方など、様々な方が子育ての拠点である保育園に集うことで、保育者・保護者・子どもの輪だけでは成しえない、さらに大きな子育てのコミュニティが出来上がるのです。情報交換や育児の悩み相談を、より多様な世代の方と行うことができます。

また、いつでも相談できる子育て支援の拠点となることで、児童虐待の抑制になるのではと期待されています。

 

あなたはどんな子育て支援をしたい?

「子育て支援」という考え方はまだまだ歴史が浅く、開拓の余地が十分にあります。保育園にカフェを作る、週に1回だけ親子ひろばを開設する、児童館で出張保育園をする……など、地域の特性に合わせて様々な子育て支援が展開できそうです。自分がどんな取り組みをしたいか、ぜひイメージを膨らませてみてください♪

 

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佐藤愛美(さとうめぐみ)

保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。

保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。

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