保育室の環境構成のポイント〜乳児クラス編〜

めぐみ先生の保育コラム

子どもたちが保育園で健やかに過ごすためには『環境構成』が重要です。今回から二本立てで、保育室の環境づくりについてお伝えしたいと思います。

 

前半となる今回は乳児クラスの環境構成。食事、遊び、睡眠など個々のリズムを大切にする必要がある乳児期には、どのような環境づくりをしたら良いでしょうか?

 

保育室の入り口から考える

0歳クラスの保護者たちは、初めて保育園に子どもを預けるという方も多く、最初は不安に感じている場合がほとんどです。保護者に安心してもらえるように、保育室の入り口を温かみのある雰囲気にしたいですね。季節ごとに飾りを変えたり、今日の様子が一目で分かるような連絡ボードを設置するのも良いと思います。保護者が安心して子どもを預け、仕事から帰ってきた時にはホッとできるような保育の窓口にしましょう。

 

誰でも整理しやすいロッカー

ロッカーにはマークを貼り、誰がどのロッカーを使っているか分かるようにしているクラスが多いと思います。もう一つの工夫のポイントは、誰が見ても整理がしやすいようにするということです。

帽子やオムツ、連絡帳ボックス、着替え入れなどを絵カードなどで表示し、保護者や他のクラスの保育士でも荷物整理が簡単に行えるようにしておくと、朝の受け入れがスムーズになります。

 

ベットや布団は見渡しやすい配置を

ベビーベッドや布団のコーナーは、保育士の目線から死角がないように構成しましょう。落ち着いて眠れるようにという配慮から、大きな棚の陰に布団を設置し、睡眠時の異常に気付けなくなってしまった……という事態は避けなければいけません。

また、ベビーベッドから転落したり柵に頭が挟まる事故も発生しています。ねじの緩みなど、定期的な点検を忘れないようにしましょう。

 

導線を考えた調乳室、沐浴室、オムツ交換スペース

乳児期の生活は、幼児クラスの集団の生活のリズムとは異なり、一人ひとりに合わせて授乳や排泄のケアを行います。そのため、調乳室や沐浴室、オムツ交換スペースが保育の中心の場になると言っても過言ではありません。

ここで大切なことは、保育士同士の連携が取りやすい環境づくりをすることです。例えば、調乳をしながらも保育室が見渡すことができ、他の担任に指示が出せること。沐浴室の近くに着替えがしやすいスペースを作り、次の活動へ移行が行いやすいこと。保育の導線を考えながら環境を作っていくことで、リーダー保育士とサブ保育士の連携がしやすくなります。

 

子どもの目線の高さ、手の届く位置に玩具を置く

絵本や布おもちゃ、ひっぱる車、カラフルな積み木など、楽しい玩具は子どもたちの興味を刺激します。この時、大人の目線で玩具の置き場所を決めてしまうのではなく、赤ちゃんの目線で考えてみると、子どもたちの好奇心を刺激する保育室を作ることができます。まだおすわりができない子、ハイハイの子、つたい歩きの子など、それぞれの目線を意識して、どこにどんな玩具を置くと良いか決め、成長を視野に入れた環境構成を行いましょう。

 

 

乳児クラスの環境構成の大前提は、安心と安全です。誤飲や転落、指挟み事故などのリスクが高いため、担任は意識して環境づくりを行う必要があります。また、子どもにとってだけでなく、保護者にとっても安心できる保育室であることが理想です。

 

安心・安全な土台ができたら、次は「どうやって子どもたちの好奇心を刺激できるか」を考えます。まだ歩行ができない赤ちゃんたちが、能動的に外部の世界に働きかける環境づくりは、担任のアイデア力が試されます。

 

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佐藤愛美(さとうめぐみ)

保育士として保育園、子育て支援センターでの勤務経験を経てフリーライターに。現在、子育て関係の記事を中心に執筆している。パパ、ママ、保育士さんに向けて必要な情報を発信していけるように頑張ります!

 


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