保育の現場では、子どもの見守りや保護者対応、事務作業など、さまざまな業務が同時に進みます。
忙しい日ほど、「うっかり忘れてしまった」「確認したつもりだった」という経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか。
ミスを防ぐために大切なのは、気合いや根性ではなく仕組みです。今回は、忙しい日に役立つヒューマンエラー対策について考えてみます。
人は忙しいとミスをする
どんなに経験を積んだ保育者でも、ミスを完全になくすことはできません。
人の脳は、一度に多くの情報を処理すると注意力が低下することが知られています。そのため、ミスが起きたときに「もっと気をつければよかった」と考えるだけでは、同じことを繰り返してしまう可能性があります。
大切なのは、「ミスをしない人」を目指すことではなく、「ミスが起きても気づける仕組み」を作ることです。
ポイント1・頭の中だけに頼らない
忙しいときほど、「覚えているつもり」が増えます。しかし、人の記憶は意外とあいまいなものです。
例えば、行事の準備や持ち物の確認、保護者への伝達事項などは、チェックリストを活用する方法があります。頭の中だけで管理するのではなく、見える形にしておくことで確認漏れを防ぎやすくなります。
また、口頭で伝えられた内容は復唱することも効果的です。声に出して確認することで、聞き間違いや思い込みを減らすことができます。忙しいときほど、記憶力よりも仕組みに頼ることが大切です。
ポイント2・チームでミスを防ぐ

ヒューマンエラー対策は、一人の努力だけで成り立つものではありません。
例えば、気づいたことを声に出しやすい雰囲気がある職場では、小さなミスが大きな事故につながりにくくなります。
また、ミスが起きたときに個人を責めるのではなく、「なぜ起きたのか」「どうすれば防げるのか」をみんなで考えることも重要です。保育はチームで行う仕事です。一人で頑張るのではなく、職員同士で確認し合い、支え合うことで安全性は高まります。
ヒューマンエラーは誰にでも起こり得るものです。だからこそ、個人の注意力だけに頼るのではなく、仕組みやチームの力を活用しながら防いでいきたいですね。その積み重ねが、子どもたちの安全と安心につながっていくのではないでしょうか。
![]() |
めぐみ先生
元保育士。ライター歴10年。 子育てをしながら保育の記事を書いています。 保育現場で働く方や、保育者を目指している方に役立つコラムをお届けします。 |
