活動の切り替えや次の行動に戸惑う子どもの姿が見られることがあります。
そんなとき、「早くして」「もう終わりだよ」と声をかけるだけでは、うまく伝わらないこともあります。
発達支援の現場では、子どもが見通しを持ちやすくなるよう、時間や予定を目で見て分かる形にする工夫が取り入れられています。今回は、日々の保育にも取り入れやすい方法を紹介します。
時間を見える化する
大人は時計を見れば、「あと5分くらい」と時間をイメージできます。しかし、小さな子どもにとって、時間は目に見えないため、感覚としてつかみにくいものです。
そこで活用されているのが、タイムタイマーや砂時計です。
タイムタイマーは、残り時間が色の面積で分かるため、「あとどれくらい」が一目で伝わります。砂時計も、砂が落ちていく様子から時間の経過を視覚的に理解しやすくなります。
時間を見える形にすることで、活動の終わりを少しずつ受け入れやすくなる子どももいます。
予定を見える化する
一日の流れが分からないと、不安になったり、次の行動に移りにくくなったりすることがあります。
そんなとき、絵カードやスケジュール表を使い、次の活動や行動を示すことができます。
例えば、「外遊び」「食事」「午睡」などをイラストや写真で示すことで、次に何をするのかを視覚的に伝えられます。
準備物を知らせるときにも有効です。
スケジュール表を用いるときは、一度にたくさんの予定を提示すると、かえって混乱してしまう子どももいます。
子どもの理解の程度に合わせて、次の活動だけを示したり、一日の流れ全体を示したりと、方法を選ぶことが大切です。
子どもの発達に合わせて取り入れてみよう

今回紹介した方法は、手立ての一例です。
ただし、すべての子どもに同じ方法が合うわけではありません。
タイムタイマーが分かりやすい子もいれば、砂時計のほうが理解しやすい子もいます。絵カードが役立つ場面もあれば、言葉だけで十分に伝わる子もいるでしょう。
大切なのは、「なかなか切り替えられない」と子どもを変えようとするのではなく、「もっと分かりやすく伝える方法はないかな」という視点を持つこと。
見通しを持ちやすくする工夫は、特別な支援ではなく、子ども一人ひとりが安心して過ごせる環境づくりにつながります。
できそうなものから、日々の保育に取り入れてみてはいかがでしょうか。
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めぐみ先生
元保育士。ライター歴10年。 子育てをしながら保育の記事を書いています。 保育現場で働く方や、保育者を目指している方に役立つコラムをお届けします。 |
