保育士転職コンサルタントが教えるお仕事探しコラム

保育士の採用でも増えてきた職務経歴書の説明と書き方

 

「当日のお持ち物は、履歴書、職務経歴書、保育士証のコピーとなります」……ってか職務経歴書……ってなに……といった経験、過去にありませんでしょうか。
最近、保育士さんであってもこの様な形で【職務経歴書】を求められる機会が非常に増えてきています。
今回は、まだまだ保育士さんの中で謎めいた存在となっている職務経歴書についてのご説明と、保育士さんに適した書き方についてお話していきます。

 

そもそも職務経歴書って何?

職務経歴書とは「どんな職場で」「どんな仕事をしてきたか」という事を応募先の企業に伝える為に必要な書類となります。
一般業界では既卒者の転職の際に当然の様に提出を求められる書類であり、この書類を通していかに自分のスキルやこれまでやってきたことを伝えるかが採否の分かれ目になることも多くあります。
現在の保育業界ではそこまでの完成度を求められることは少ないですが、出来る限り要点を簡潔にまとめることが重要です。

 

保育士さんも職務経歴書の提出を求められることが増えてきた

2000年の保育業界の規制緩和によって、株式会社の認可保育園への参入が認められるようになってから、保育士でも他業種と同じように職務経歴書の提出を求められる機会が増えてきました。
これまでは、社会福祉法人を中心に1園のみ運営しているところが多く、理事長が一人体制で採用担当を兼務していることが多かったのですが、株式会社などでは複数名で採用を担当するケースが多い為、全員で情報を共有する必要が出てきたのが大きな理由と言えます。
最近では、保育所不足を解消する目的で社会福祉法人や学校法人、宗教法人やNPO法人であっても複数園を運営するケースも増えてきており、採用を複数の担当者や園単位で行っている場所が多くなってきています。

 

保育士さん向けの職務経歴書の書き方の秘訣

履歴書の項目でも触れておりますが、社会福祉法人や学校法人が職歴の中にある場合、『入社』『退社』ではなく、『入職』『退職』という表現を使用するのが適切と言えます。
業務内容については、≪何歳児の保育を担当していたか≫、≪担任経験(一人担任、複数担任)もしくはフリーや補助だったか≫、≪どんな行事の担当をしていたか≫、≪クラスリーダーや主任の経験(ある場合)≫といったところを明記するとよいでしょう。
また、履歴書と職務経歴書の提出を同時に求められた際に、履歴書の職歴欄を【別紙参照】【職務経歴書参照】と書いてしまう方を時々見受けますが、基本的には別の書類と考え、両方にしっかりと内容を記載するようにしましょう。例外として、過去の職務経歴が多く、履歴書の欄に収まりきらない場合は、あまり重要でない部分を割愛して職務経歴書のみに記載する方法もあります。

 

 

保育士さん特有の職務経歴書の注意点

一般業界のフォーマットを見ると、会社全体の『資本金』や『従業員数』、といった会社の規模を記載する項目があります。
しかしながら、保育業界の場合、こうした項目よりも『施設形態(認可保育所、学童など)』『園児の定員数』、『園単位での従業員数』といった部分が重要となります。

履歴書と同じく職務経歴書の書き方に正解はないですが、

・平成○○年 ○月 社会福祉法人△△ 入職

・【事業内容】……保育の場合は、保育所の運営など

・【雇用形態】……正社員、派遣など

・【職種】……保育士、栄養士など

・【業務内容】…□□保育園 配属(横浜保育室 園児数:27名 従業員数12人)   1歳児の保育(複数担任)、運動会の担当

といったまとめ方をするのがおススメの方法と言えます。

 

職務経歴書を避け続けるのはもったいない

最近では都市部を中心に、社会福祉法人などでも職務経歴書を求められる機会が増えてきました。今後、保育業界全体を見ても、全国的に職務経歴書の重要性が増してくることが予想されます。
ごく稀に職務経歴書の提出が面倒という理由で辞退してしまっている方を見かけますが、いつかは書かなければいけない可能性が高い為、書き方も含めて良いチャンスだと考えてチャレンジしてみると良いでしょう。

 

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