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若手の保育士が感じる保護者対応の難しさ

保育士の仕事は子どもと向き合うだけでなく、保護者にも寄り添い適切な支援をしていくことも含まれます。

子どもたちに一人ひとり違った個性があるように、保護者にも様々な価値観やパーソナリティーを持つ人がいるため、難しさを感じることもあるでしょう。特に、若手時代には保護者対応に躓くことも多いのでは?

 

今回は、私が若手時代に保育現場で感じた保護者対応の難しさについてお話したいと思います。

 

自分よりも年上の保護者にどういったサポートや声掛けをしていけばいいのか、若手の保育士なら一度は悩んだことがあるのではないでしょうか。自分は子育ての経験もなく、本当の意味で保護者に共感することはできない……と私も何度も立ち止まったことがあります。

 

保護者の中には「子育てをしていない人に何が分かるの?」という考え方を持っている方がいるのも事実。そういった気持ちを無視して距離を詰めてしまうと、信頼関係からは遠のいてしまうのです。

 

このような場合、私はベテランの先輩保育士の力を借りて、少しずつ保護者との関係づくりをしていきました。若手の保育士が「お母さん、頑張ってますね」と声を掛けてもなかなか受け入れてくれない保護者でも、ベテランの保育士がポンと肩を叩いて「お母さん、お疲れ様です」と声を掛けるだけで、涙がこぼれる……ということもありました。こればかりは、経験を積まなければできないことだなと思いました。

 

以来、関係作りが難しい保護者と話をする時は、先輩保育士と二人で対応にあたり、信頼関係を育んでいきました。時間はかかりましたが、年度末には「丁寧に向き合ってくれてありがとう。先生に安心して任せられます」と言っていただきました。

 

 

若手保育士ならではの保護者対応の悩みは他にも数多くあるはずです。特に、乳児クラスの保護者が抱える母乳や夜泣きのは、本を読んで勉強した知識で助言をするものの、なかなか心のこもった言葉掛けができないなあ……と感じていました。

 

しかし、保育士としての経験を重ねることで、若手時代よりも余裕を持って保護者に向き合えるようになってきます。「自分は子育てをしていないから」

「保護者より年下だから」ということを負い目に感じず、保育のプロとして自信を持って保護者のサポートをしたいですね。

 

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佐藤愛美(さとうめぐみ)

保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。

保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。

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