めぐみ先生の保育コラム 保育士の為のお役立ち情報

保育士の残業時間はどれくらい?

 

これから保育の仕事をしよう、もしくは転職しようと考えてる方にとって「残業時間」は気になるところだと思います。

 

最近は、保育士の労働問題が注目され、なるべく残業をしないような工夫をしている園も増えてきました。園長の方針によって変わってくる問題ではありますが、現場で働く保育士が、なるべく残業時間を減らすためにできることは何でしょうか。

 

残業時間は2時間〜3時間?

 

私が過去に勤務した私立園では、毎日約2時間の残業をしていました。子どもたちが17時に降園し、19時くらいまで書類作成や行事の準備、おたよりの作成や備品の点検等を行います。保育中にできない作業が多いため、子どもたちが帰った後に集中して取りかかるのが当たり前でした。

 

しかし、残業が続くと疲労がたまり、体調を崩すことも。先輩や上司の手前、「早く帰りたい」と言い出せない雰囲気があり、無理をして働いてしまった時もありました。

 

現場の保育士が問題解決のためにできること

 

・残業する曜日を決め、まとめて作業する

・今日は何時に帰る、とまわりに宣言する

・保育中に他の保育士と連携し、作業時間を増やす

・残業時間を減らすことについて、職員会議やクラス会議で提案する

 

以上のようなことができるのではないでしょうか。先輩や上司に提案するのは勇気がいることかもしれませんが、「みんなが働きやすくなるために」という共通意識を保育園全体で持つことができると、ぐっと働きやすくなると思います。

 

保育園選びの時点で、働きやすい職場を探す

就職、転職をする際は、応募をする前に必ず園見学へ行くようにしましょう。また、インターネットで検索をすると、経営者や園長先生のインタビュー記事が掲載されていることもあります。書籍を出している場合は、チェックしておくとどんな考えの先生なのか分かります。

入職してみないと分からないことも多いですが、保育士が働きやすくなるために具体的な残業問題対策を掲げているところを選ぶことをおすすめします。

 

残業のしすぎは保育に悪い影響を与える

 

残業が続くと、体調不良や寝不足など、悪い影響が起こります。保育に集中できず、思わぬ事故や怪我に発展してしまう可能性も。また、先生の顔色が暗いと、子どもたちも明るい気持ちになることはできません。

自分がそのような状況に陥っていると感じたら、まずは同僚に相談し、残業をセーブできないか考えてみましょう。「作業に時間がかかってしまう自分が悪い」「これくらいで倒れたら保育士失格だ」と自分を責めてしまうかもしれませんが、8時間以上の労働が負担になるのは当たり前のことなのです。

無理をせず、一度立ち止まって考えてみましょう。

 

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佐藤愛美(さとうめぐみ)

保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。

保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。

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