めぐみ先生の保育コラム

【認定こども園】3歳クラスの配慮のポイントは?

認定こども園の3歳児クラスには、2歳児クラスから進級した子と3歳児クラスから新たに入園した子の両方が在籍しています。

集団生活の経験がある子とない子が同じ環境で過ごす時にどのような配慮をすべきでしょうか。ポイントをお伝えします。

 

認定こども園の3歳児クラス。年度始めの子どもたちの姿

認定こども園の3歳児クラスでは、子どもたちの集団生活の経験年数に差があり、特に年度始めの4月や5月は不安な姿が見られるかもしれません。集団生活を経験しているからと言って、2歳児クラスから進級してきた子たちに不安がないわけではありません。クラスの人数が増えたり、担任の変更は少なからず不安を与えるものです。集団生活の経験に関係なく、一人ひとりが環境の変化に適応できるまで丁寧に寄り添うことが大切です。

 

2歳児クラスでの配慮

進級に伴う不安を緩和するために、2歳児クラスの後半期には3歳以上児クラスとの交流などを行うことをおすすめします。年上の友達や違うクラスの先生と関わりながら、期待感や安心感が持てるよう保育内容を検討していくと良いでしょう。

 

3歳児クラスでの配慮

新入園児に対しては、落ち着いて1人で遊べるスペースを用意するなど、個々の気持ちに寄り添った援助をしていきましょう。2歳児クラスからの進級組と新入園児が交流できるような遊びを取り入れたり、時には進級してきた子と新入園児がそれぞれ別の場所で落ち着いて過ごせるようにしたりしながら、両者がクラスに馴染んでいけるよう時間をかけて見守ることが大切です。

 

保護者への配慮

特に新年度は、子どもたちの不安そうな姿を見て保護者も不安になるものです。上述したような配慮をしていることや、ひとつの集団を築いていくために個々のペースに合わせて保育をしていることなど、保護者にもこまめに情報共有を行うと安心感に繋がります。

 

まとめ

入園のタイミングや在園時間など、認定こども園には様々な背景の子どもたちが在籍しています。特に新年度は個々に応じた配慮が必要となります。

ここでは保育者の配慮をメインにお伝えしましたが、大人を介さずに子ども同士で学び合うこともたくさんあります。子どもたちが関わり合い、それぞれが個性を発揮しながら園生活を楽しめるような保育を考えていきたいものですね。

 

佐藤愛美(さとうめぐみ)

保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。

保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。

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