めぐみ先生の保育コラム

保育実習記録をつける時の5つのコツ

 

保育士資格を取る前に経験する保育実習。その際、実習記録(実習ノート、実習録など呼び方は様々)をつけますが、時間がかかってしまい徹夜することに……その結果、翌日は眠い目をこすりながら実習に行くという話をよく聞きます。実習中は夜更かしをせず、できるだけ万全の体調でいたいですよね。

実習記録を手早くまとめ、時間を有効に使えるコツを紹介します。

 

⒈実習が始まる前に、保育園全体図を記録しておこう

実習記録に書くのは担当するクラスの環境構成だけかと思いきや、お誕生会をホールで行ったり、他の保育室で合同保育をしたりと変則的な活動もあり、「道具入れはどこにあったかな?」「先生たちの立ち位置は?」と一生懸命思い出すことになります。そのような時間のロスを避けるため、実習が始まったら担当クラス以外の環境も記録しておくことをお勧めします。自分が分かれば良いので、メモ書き程度でOKです。

 

⒉恒例の活動内容は、前日の写し+α

朝・夕のお集まりや午睡中の流れは、ほぼ毎日同じはずです。そのため、前日分を参考にしながら仕上げましょう。しかし、活動は同じでも子どもたちの姿は同じではありません。その日の子どもたちの様子を観察し、保育者がどのように対応していたかを書き足しておくことで、後の勉強に役立つはずです。

 

⒊印象に残った会話と自分が感じたことをメモに残す

実習中にメモを取り、1日の活動の流れや配慮事項などを記録すると思います。その時、ぜひ書いておきたいのが「印象に残った子どもたちの言葉(会話)」と「その時、自分が何を感じたか」です。メモなので、かしこまって正確に書く必要はありません。生の言葉と、自分の感想(びっくりした、嬉しかった、困った等)を記録することで、帰宅して記録を書く際、その時の様子をリアルに思い出すことができるのです。

 

⒋感想欄は担任保育士との交換日記

 

 

1日の実習記録の最後に、所感を書くスペースがある場合、何を書こうか悩む方も多いと思います。その日、印象に残った出来事をはじめ、反省点、明日の課題などを書きますが、担任保育士に分からないことを聞くチャンスでもあります。

「寝かしつけがどうしてもうまくできない」「ピアノを両手で弾けず困っている」など、心配事を書いてみてはいかがでしょうか。日中はなかなか忙しくてゆっくりと助言できない担任保育士も、書面上であれば丁寧に伝えることができるかもしれません。

 

⒌夜に半分、朝に半分書く

これは、人によって合う・合わないが分かれる手法かもしれません。実習が終わり帰宅すると、眠くなってしまうのが当たり前です。その日の活動の流れや自分の動き、保育者の動きなど「事実」は忘れないうちに書いておきたいものですが、環境構成図や所感の欄などは次の日、早起きをして書いた方が効率良く進められる可能性があります。

いつもより1時間早く起きられる自信がある方は、実習前のウォーミングアップにもなると思いますよ。

 

実習記録は養成校に戻ってから見返し、後の勉強に役立てることができます。実習が終わってから書くのはハードワークですが、なるべく早く書き上げるコツを見つけ、実習期間中もゆとりを持てるようにしましょう。

 

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佐藤愛美(さとうめぐみ)

保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。

保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。

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