運動会や発表会、保育参観などの行事があると、当日の準備や担任同士の打ち合わせ、保護者へのお知らせの作成など仕事量が増えます。そのため、行事の前は残業が続き、次の日の保育は眠い目をこすりながら……ということになりかねません。どうしたら行事前の保育士の負担を減らすことができるでしょうか?
作り物は子どもたちと一緒に行う
発表会で使うお面や衣装、運動会で使う装飾物など、担任保育士がすべて作るのではなく、子どもたちと一緒に作りましょう。保育士の負担が減るというメリットがあるだけでなく、子どもたち自身も行事に興味を持つきっかけとなり、行事の当日には「あの飾りは僕が作ったんだよ」と保護者に伝えることもできるでしょう。
大人の手で凝ったものを作ったほうが見栄えが良いかもしれません。しかし、誰のための行事なのか、一度立ち返って考えてみると、クラスの子どもたちの発達段階に相応しい方法で、楽しく物作りが行えるのがベストではないでしょうか。
職員同士のチームワークで、負担を減らそう
「発表会ではこんな衣装を用意しようと思っている」「今はこんな飾りを作っている」など、職員同士でこまめに進捗報告をすることが大切です。そうすることで、「この衣装は作るのに時間がかかりそう。この材料を省いたら?」と先輩からアドバイスをもらうことができたり、「その飾り物作り、うちのクラスと一緒にやらない?」と他のクラスから合同保育のお誘いがきたり。合同保育を行えば、保育士の人数が増える分、誰か一人が事務作業をしたり、子どもたちの援助を丁寧に行うことができます。
新人だから、後輩だから遠慮してしまい協力を頼めない……という気持ちもあるかもしれませんが、まずは「今、こんなことをしています」と伝えてみるだけで、新しいアイデアをもらうことができるかもしれません。
行事前は体調管理もお忘れなく
忙しい時期は自分の体調管理を疎かにしてしまいがち……。忙しい時期だからこそ、早めに就寝し、食事を抜かずにきちんと食べ、いつも以上に健康を意識しましょう。子どもたちにとって楽しい1日を作るためには、保育士が明るい気持ちでいられることが最重要です。
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佐藤愛美(さとうめぐみ) 保育士として保育園、子育て支援センターでの勤務経験を経てフリーライターに。現在、子育て関係の記事を中心に執筆している。パパ、ママ、保育士さんに向けて必要な情報を発信していけるように頑張ります! |
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