子どもたちが手洗いを好きになるための、遊びのアイデアを4つ紹介します!
手洗いは健康な暮らしを送る上で欠かせない習慣の1つです。遊びやトイレの後、食事の前などに正しく手を洗う必要があります。
手洗いに関連する遊びを通して、手洗いの大切さを子どもたちに伝えましょう。
泡アート遊び
- ねらい:石けんで遊びながら、手洗いの楽しさを実感。
- 準備物: 泡立てやすい液体石けん、食用着色料(安全なもの)、手洗いシンクや大きめのバケツ。
液体石けんに少量の食用着色料を混ぜてカラフルな泡を作ります。食用着色料は少量にして、手や衣類に付いても問題ないものを使います。
子どもたちに手を洗う前に「泡アート」をしてもらいます。カラフルな泡を手にとって、手のひらや指に模様を描いたり、泡で自由に遊びます。
その後、しっかり手を洗って泡を流します。楽しみながら手を洗う習慣が身につくよう、毎回異なる色の泡を使うのも良いアイデアです。
歌に合わせた手洗いダンス
- ねらい: 手洗いの正しい手順を覚えつつ、リズムに乗って楽しむ。
- 準備物: 子ども向けの手洗いの歌(既存のものでも、オリジナルのものでもOK)。
手洗いの時間になると、手洗いの歌を流します。例えば「手を前後にこすって、次は指の間を…」など、手洗いのステップに合わせた歌詞が含まれる歌です。
子どもたちは歌のリズムに合わせて手を洗います。例えば、「ぐるぐる」と手を回しながらこすったり、「シャラシャラ」と水で流したりと、ダンスのように楽しく動きます。
一緒に体を動かすことで、単調な手洗いも楽しい活動に変わります。
手洗いスタンプカード
- ねらい: 自発的に手を洗う意欲を高める。
- 準備物: 手洗いスタンプカード、シールまたはスタンプ、手洗い記録ボード。
子どもたちに「手洗いスタンプカード」を渡します。カードには一定のマス目があり、手をしっかり洗うたびに1つシールやスタンプがもらえます。
スタンプやシールが一定数貯まると、ちょっとしたご褒美がもらえるというルールを作ります。例えば、小さなシールや手作りの勲章など。
子どもたちは毎回の手洗いを自発的に行うようになり、楽しみながら清潔さを保つ習慣を身につけます。
手のばい菌お絵描き遊び
- ねらい: 手の汚れを視覚的に認識し、しっかり洗う動機づけに。
- 準備物: 水に溶けるクレヨンまたは肌に無害なマーカー、石けん、水。
手の甲や指に「ばい菌」や「汚れ」をイメージした可愛い絵を描きます。例えば、ばい菌の顔や、汚れを模した模様など。
その後、石けんを使って手を洗いながら「ばい菌」を落としていきます。「ばい菌が逃げちゃうよ!」などと声をかけると、さらに楽しく手洗いができます。
子どもたちがしっかり汚れを落とすことができたら、褒めてあげます。この遊びを繰り返すことで、手の汚れを意識し、自然と手を洗うようになります。
退屈な手洗いを変えていこう
手洗いは子どもたちにとって、時に面倒臭いものかもしれません。「手を洗わずに早く遊びたい!」「水が冷たいから簡単に洗えばいいや」という気持ちになってしまうこともあると思います。
ここで紹介した遊びは、手洗いを退屈な作業から楽しい体験に変えることが期待できます。子どもたちの反応を見ながら、楽しい遊びを考えてみてくださいね。
佐藤愛美(さとうめぐみ)
保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。 保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。 |