めぐみ先生の保育コラム

【就活】保育園見学でチェックしたい設備面のポイント

気になる保育園が見つかったら、就職する前にぜひ見学に行くことをおすすめします。HPやパンフレットから保育方針や園舎の様子などは確認することができますが、やはり百聞は一見に如かず。自分の目や耳で確認すると、新たな気づきがあったりします。

また、子どもや保育者の姿には注目するものの、トイレやロッカールームなどの「設備面」は見落としがちです。

 

今回は、保育園の見学に行った時にチェックしたい設備面について、ポイントごとにお伝えします。

 

保育園の設備面・10のチェックポイント

1 保育室のつくり

ワンフロア、階層に分かれたタイプ、年齢ごとに部屋を区切っている、区切っていないなど、たとえ同じ法人であっても保育室のつくりは園ごとに異なります。

「ワンフロアだと全体を見渡せて職員同士の連携が図りやすい。しかし隣のクラスの活動音が聞こえて集中できる環境が作りにくい」など、保育室の構成によってメリットとデメリットがあります。自分のやりたい保育を思い浮かべながら保育室のつくりも見てみましょう。

 

2 飼育している生き物や植物

自然との触れ合いを普段の活動に取り入れている園では、生き物の飼育や植物の栽培を積極的に行なっていることが多いです。保育室やエントランスに置いてある水槽や、園舎の外のプランターや畑にも注目してみましょう。

 

3 装飾や作品の飾り方

装飾に対する考え方も園ごとに異なります。家庭と同じように落ち着いた環境にするため、装飾は一切しないという方針の園も近年増えています。反対に、子どもたちの作品や保育士の作った装飾を飾り、賑やかで楽しい雰囲気にしている園もあります。装飾についても、自分の好みや保育観に合った方針を選びたいですね。

 

4 オルガンやピアノなどの楽器

音楽が好きな方にとっては、園にどんな楽器があるかもポイントになってくると思います。手軽に演奏できるようにコンパクトなキーボードを取り入れている園もあれば、ホールに大きなグランドピアノが設置されている園もあります。

 

5 園庭、ベランダやテラス

園庭にどんな遊具があるか、また、きちんと手入れや点検がされているかどうか、保育室からの導線などを確認しておきましょう。小さな保育園では、園庭の代わりにベランダやテラスが設けられている場合があります。もしくは屋上を園庭として使い、体操や水遊び、野菜の栽培をしているという園もあります。

 

6 給食室

給食室がどのような位置付けになっているかも、保育を考える上での1つのポイントだと思います。子どもたちの生活の場と給食室が近く、中で調理をする様子が見えやすくなっていたり、栄養士や調理しと子どもたちが関わりやすい環境になっているでしょうか。給食室のスタッフと保育士が連携して食育の活動を行なっている園もあります。

 

7 収納スペース

収納は一見、保育には関係がないように感じますが、保育を安全かつスムーズに行う上で見過ごせないポイントだと思います。

子どもたちの過去の作品、布団、行事の準備物、工具、掃除に必要な道具など、保育をする上でたくさんの物を管理する必要があります。十分な収納スペースがあり、整頓されていなければ、保育室の棚の上までたくさんの物が置かれる事態になります。園内にどれだけの収納スペースがあり、どのように活用されているのかもチェックポイントです。

 

8 トイレ

園内には子ども用のトイレと大人用のトイレがあります。整理整頓され、清潔さが保たれているかを確認しましょう。消毒液の保管の仕方や、オムツのゴミの処理の仕方など、トイレは職員の仕事が分かりやすく見える場所とも言えます。

 

9 休憩室やロッカールーム

休憩室があればぜひ見学させてもらいましょう。休憩室がなくても、保育室から離れて休憩をとるという方針の園もあるにで「みなさん、休憩はどこで取っているのですか?」と質問してみると良いかもしれません。

また、職員の私物を入れるロッカーの有無や大きさもチェックしておくことをおすすめします。

 

10 職員室

職員室の広さやパソコンの台数、書類の管理の仕方なども見ておきたいですね。1日ごとに職員の体制表を作成したり、共通の掲示板を設けたりなど、職員が働きやすくなるための工夫が見つけられるかもしれません。

 

自分のやりたい保育と照らし合わせて

見学の時にチェックしたい、設備面の10のポイントについてお伝えしました。

昔ながらの園もあれば、最先端のツールを取り入れている園もあったり、大きな園、小さな園と様々な保育園があります。

そこで自分がどんな保育がしたいのかを想像しながら見学してみることで、見え方が変わってくるかもしれません。気になることがあったら、見学の時に思い切って聞いてみましょう。

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佐藤愛美(さとうめぐみ)

保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。

保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。

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