めぐみ先生の保育コラム

おむつ交換のポイント

乳児クラスでは子どものおむつ交換をしますが、特に新人時代はおむつの種類や交換の仕方など分からないことも多く迷ってしまうこともあるかと思います。今回は、種類ごとのおむつの特徴や交換する時の大切なポイントについて解説します。

 

紙おむつと布おむつはどう違うの?

紙おむつは1回きりの使い捨てなので、交換の際に手間がかかりません。吸水性や保湿性に優れているため、排泄後の不快感が少なく、子ども自身が排泄の実感を得にくいというデメリットも。多くの園や家庭では紙おむつを使用しています。

 

一方、布おむつは1日に20回ほど交換するため40枚ほどストックを用意する必要があります。紙製のおむつに比べて肌に優しく、おしりがかぶれやすい子でも安心して使うことができるという特徴があります。また、洗濯や消毒の手間はかかりますが、何度も使えるためコストを抑えることができます。家庭では布おむつ、外出時は紙おむつと使い分けている子もいます。

 

おむつ交換をする時のポイント

 

【おしりの拭き方】

おしりの拭き方は性別によって異なります。男の子は後ろから前へ拭き、女の子は雑菌が入ってしまうことを防ぐため前から後ろへ拭きましょう。皺になっている部分の汚れも優しく拭き取ります。拭き取る時に水分が残ってしまうとおむつかぶれを起こす可能性があるため注意が必要です。

脚を引っ張って持ち上げると股関節脱臼の原因になるため、おしりの下に手を差し入れ、足裏をガニ股のように合わせて膝を外側に曲げるポーズでゆっくりと持ち上げるようにしましょう。

 

【紙おむつを交換する時のポイント】

太腿やお腹のまわりにおむつの跡がついていたら、おむつがきつくなってきているかもしれません。その時はワンサイズ上のおむつを試してみてください。メーカーによってサイズ感や素材が異なるため、その子に合うおむつを選ぶことも大切です。

 

【布おむつを交換する時のポイント】

布おむつの上にかぶせるおむつカバーをきつく締めてしまうと、子どもの呼吸を妨げてしまいます。指が2本入るくらい余裕をとりましょう。洗濯後のおむつは天日干しをしてしっかりと乾かします。外に干せない場合は仕上げにアイロンをかけることをおすすめします。

 

まとめ

 おむつ交換の時間は、単に排泄のケアをするだけでなく子どもとのコミュニケーションの時間でもあります。語りかけたり歌を歌ったりしながらおむつを替え、穏やかな雰囲気づくりを心掛けましょう。

 

佐藤愛美(さとうめぐみ)

保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。

保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。

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