めぐみ先生の保育コラム

保育者がインターネットを使う時の注意点

遊びに関する情報を調べたり、子どもたちの様子をブログやホームページにアップしたり、インターネットの存在は保育においても欠かせないものになってきました。しかし、使い方を間違うとパソコンやスマホがウイルスに感染してしまったり、園の情報漏洩に繋がる恐れもあります。正しい使い方について職員間で共通意識を持つことが大切です。

 

今回は、保育者がインターネットを使う時に注意したいことについてまとめました。

 

業務の中で知った情報を漏らさない

保育者には「業務上知りえた情報は、みだりに人に漏らしてはいけない」という守秘義務があります。子どもや保護者の個人情報や園の機密情報を外部に漏らすと法的に罰せられることを忘れないようにしましょう。自身のSNSやブログ等で仕事のことを話す時も注意が必要です。

 

情報の信憑生を慎重に確かめる

ネット上には膨大な量の情報が存在し、中には信憑生を欠く内容もあります。公的な機関や専門家が発信している情報以外は、誤っていたり個人の価値観に基づく内容である場合も。その情報は本当に正しいものかを常に確かめる癖をつけましょう。

 

写真やイラスト、文章の著作権に注意

おたよりや園のホームページなどで使う写真やイラスト、文章もネットで探せる時代になりました。その際は著作権に注意しましょう。キャラクターのイラストやSNSで見つけた写真などを勝手に保存して使用する前に、著作権の所在がどうなっているのかを調べておくと良いでしょう。また、著作権フリーの素材を無料で配布するサイトなどを活用するのも便利です。

 

IDやパスワードは正しく管理する

 

 

IDやパスワードはあなたが正当な利用者であることを証明するための情報です。コンピュータを不正なネットワーク利用から保護する役割もあります。そのため、管理は慎重に行う必要があります。複数の職員で同じコンピュータを使用する場合は、情報管理の方法を事前に話し合っておくと良いでしょう。また、IDやパスワードを尋ねる不審な問い合わせには応じないようにしましょう。

 

ウイルスに感染しないようにする

ウイルスと呼ばれる悪質なプログラムに感染すると、コンピュータが壊れたりファイルが開かなくなったりといった障害が生じることがあります。電子メールに添付された不審なファイルや、ネット上にアップロードされたデータをダウンロードする際は十分な注意が必要です。また、侵入したウイルスを無効にし、感染した場合は即座に知らせてくれる市販のソフトウェア(セキュリティソフト)をあらかじめインストールしておくことをおすすめします。

 

正しく使えば便利。保育の方法も広がる

インターネットを使う際の注意点についてお伝えしました。インターネットは使い方を誤ると怖い側面もありますが、その反面、保育者の業務を効率化してくれたり保育の手法を広げてくれる心強いツールです。

これらの注意点を守り、業務の中でうまく活用する方法をぜひ職員間で話し合ってみてはいかがでしょうか。

 

佐藤愛美(さとうめぐみ)

保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。

保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。

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