めぐみ先生の保育コラム

遊びやすい砂場の環境づくり

お山作り、お風呂ごっこ、泥団子づくりなど砂場という1つの場所でさまざまな遊びを展開することができます。

子どもたちが遊びやすい砂場にするためには、常に環境を整えておくことが必要です。ポイントをまとめました。

 

砂の種類選びから

砂には色々な種類があり、それぞれに特性があります。保育園や幼稚園の砂場にはどの砂を使ったら良いのでしょうか。

 

海砂・・・珊瑚や貝殻が混ざった砂。水洗いと除塩が必要で、砂場用には適していない。

川砂・・・水はけが良くサラサラしている。丸みを帯びている。泥団子を作るのには適していない。

山砂・・・粒の大きさがばらばら。粘土質で固まりやすい。山遊びや泥団子作りに適しているが、水はけは良くない。

 

園によっては複数の砂を用意して遊び分けていることもあるようです。砂場用にブレンドされた商品を使用したり、海外の白砂を輸入して使うという選択肢も。

また、砂場遊びには適していないとされる海砂も製作活動やままごと遊びではその特徴が長所になることもあります。

 

日常の手入れの仕方

 

 

子どもたちが安全に楽しく砂遊びを行うためには日常の手入れが必要です。猫が糞をしないように使用していない時間はカバーをかけておきましょう。

砂の種類によっては時間がたつと固まってしまうこともあるので、子どもたちが登園する前に砂を掘り起こして整備します。端から端まで掘り起こしながら、おもちゃの破片や尖った石などが混ざっていないかチェックしましょう。

お風呂やお山など前日に作ったものが残っている場合はそのまま残しておくこともあります。遊びの続きを楽しみにしている子どもがいるかもしれないからです。

 

砂場を学びの場に

子どもたちは砂遊びを通して五感を養ったり、他者とのコミュニケーションや表現方法などたくさんのことを学びます。子どもたちの間で、保育者が予想していなかった遊びが展開されて驚くことも多々あります。

子どもたちにとって砂場が深い学びの場となるように環境を整えていきたいですね。

 

佐藤愛美(さとうめぐみ)

保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。

保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。

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