めぐみ先生の保育コラム

現役保育士たちに聞く、休憩時間の上手な確保の仕方

休憩時間の確保は保育現場で働く人々にとって大切な課題です。休憩時間を上手に確保している現役保育士の方たちにポイントを聞いてみました。

 

ポイント1:子どもがいる場所から離れて休憩する

職員室や専用の休憩室など、子どもたちから離れた場所で休憩をとります。保育の場から離れることで気持ちもリフレッシュするはず。午後の保育にも集中して臨むことができます。

 

ポイント2:会議や研修に参加する先生たちが休憩時間を確保できるようにアシスト

会議や研修などがある日は休憩時間を削りがちです。そうならないためにも、他の先生のアシストは欠かせません。会議や研修に参加する先生が先に休憩を取れるようにしたり、時にはクラスの垣根を超えて作り物や掃除などを協力し合います。

 

ポイント3:細かいシフト表を作成して全員が平等に休憩できるように

職員1人ひとりの1日の動きを記した細かいシフト表を作成することで、全員が平等に休憩に入れるようにします。休憩時間が確保できる以外にも、他の先生がどこで何をしているのかも確認しやすいというメリットがあります。

 

ポイント4:書類仕事は休憩時間以外にやる

連絡帳や計画書類などを休憩時間にやってしまうと十分に休むことができません。休憩時間以外に「書類仕事の時間」を設けている園もあります。効率よく書類仕事を進めることができ、休憩時間もしっかりと確保できます。

 

ポイント5:どうしても休憩時間が確保できないときは……

工夫していても、どうしても休憩時間が確保できない日もあるはず。そんな時は、休憩時間分だけ早めに退勤したり、翌日に余裕があれば少し遅めの出勤をしたりと臨機応変にシフトを変更している園もあります。職員全員が平等に休み、無理なく働くことができる工夫です。

 

まとめ

職員全員が平等に休憩をとりリフレッシュするためには、職員全員が「ちゃんと休む」という意識を持ち、お互いに協力し合うことが必要です。すべての先生がしっかりと休むことは、より良い保育をするために不可欠なことでもあり、子どもたちの笑顔にも繋がることです。「休憩時間を犠牲にすれば良い」という意識は捨て、しっかりと休めるように体制を整えていきましょう。

 

佐藤愛美(さとうめぐみ)

保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。

保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。

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