めぐみ先生の保育コラム

秋の自然を感じる体験を取り入れよう

稲刈りや果物狩り、芋掘りなど、秋ならではの楽しいイベントを取り入れている園は多いと思います。ここでは、子どもたちが五感をフル活用して楽しむことができる秋の体験を紹介します。

 

芋掘り

芋の品種や気候にもよりますが、芋掘りは7〜10月に行うことが多いです。みんなで育てたジャガイモやサツマイモを収穫し、給食やおやつでいただきます。園によっては収穫した芋を家に持ち帰ったり、芋煮会や焼き芋会を行うこともあるのでは?

土の中で育った芋に触れ、自然の不思議を感じたり、収穫の楽しさや大変さを味わうことができる体験です。

 

自然物採集&工作

まつぼっくりやどんぐり、落ち葉など秋の自然物を採集し、工作を行います。秋の自然物は色鮮やかで美しく、表現の幅が広がります。絵画や立体物、衣装など自然物を使って色々なものを作ってみませんか。素材によっては下処理をしたほうがよいものもあります。

 

夜空観察

過ごしやすい秋に宿泊保育を計画している園もあります。秋の夜は空気が澄んでいるので夜空鑑賞にぴったり。月や星を見るなら冬というイメージがあるかもしれませんが、寒すぎない気候もおすすめする理由の1つです。星がよく見える地域では、天の川や流れ星を見ることができるかもしれません!

 

稲刈り体験

稲作農家の方と協力して稲刈り体験を行うのもおすすめです。機械ではなく鎌を使って稲刈りをしたり、収穫した稲を台にかけて乾燥させたりと、専門的な技術と知識が必要な稲刈り。お米は子どもたちにとって身近な食べ物だからこそ、どのように作られているのかを直に触れて見て学べるといいですね。

 

果物狩り

果物狩り体験も人気のイベントです。ぶどう、りんご、みかん、梨など秋が旬の美味しい果物はたくさんあります。果物は木の枝に実るので、野菜の収穫とはまた違ったコツがあります。収穫したばかりの新鮮な果物は味だけでなく香りや触感もよく、五感で楽しむことができます。

 

準備&計画をして、楽しく当日を迎えよう

子どもたちが安全に楽しくイベントを行うためには、丁寧な準備と計画が大切です。いつもと違う体験をする際、思いがけぬヒヤリハットが発生する可能性もあります。

「人手が足りない」と感じた際は、他のクラスの先生を頼ったり、場合によっては保護者に協力をお願いするという選択肢も。職員同士で話し合いを深め、ベストな計画を考えましょう。

 

佐藤愛美(さとうめぐみ)

保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。

保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。

-めぐみ先生の保育コラム

© 2011 保育パートナーズ