めぐみ先生の保育コラム

ベビーシッターとはどんな仕事? 必要な資格はある?

ベビーシッターは保育士と同じく子どもを相手にする仕事です。似たイメージを持つ仕事かもしれませんが、両者の仕事内容や専門性は異なります。

 

ここでは、ベビーシッターの仕事内容や必要な資格について解説します。「保育士の資格を持っているけど、ベビーシッターの仕事も気になる」という方はぜひ参考にしてくださいね。

 

ベビーシッターとはどんな仕事?

ベビーシッターとは、利用者の自宅や託児所、イベント会場などで0〜12歳くらいまでの子どもたちを預かり、お世話をする人のことをいいます。シッティング対象の子どもの年齢や人数はベビーシッター会社によって異なり、厳密に決まっているわけではありません。

 

ベビーシッターの仕事内容は、子どもの食事や排泄の介助、入浴のケアや授乳、遊びの見守り、習い事や保育園の送迎など多岐に渡ります。ベビーシッターの中には自身のスキルを活かし、シッティング中に英語やピアノといったお稽古のサービスを組み込んでいる人もいます。

 

必要な資格は? 保育士資格は活かせる?

ベビーシッターとして働くために必須となる資格はありません。保育士は保育士資格を所有していなければ保育士を名乗って仕事をすることはできませんが、ベビーシッターの場合は無資格者でもベビーシッターを名乗って仕事をすることができます。

 

しかし、各家庭のニーズや方針に合わせて子どもたちの世話をするには専門性が必要です。現在、ベビーシッターの民間資格を発行している団体等は数多く存在します。子どもたちの世話をする上で必要な知識やスキルを身に付けたいという方は、民間資格を取得しておくとベビーシッターデビューもスムーズになるでしょう。

 

また、保育士資格や幼稚園教諭免許、教員免許、看護師資格などを所持していると、ベビーシッターとして働く上で役立ちますし、利用者にとっても大きな安心感に繋がります。特に、教育的意図を持って子どもたちと関わる保育士や幼稚園教諭の専門性は、シッティングにも応用することができるでしょう。

 

保護者のニーズに柔軟に対応できる子どものお世話のプロ

ベビーシッターは、保護者のニーズに応じて柔軟にサービスを提供する子どものお世話のプロです。

「子どものお世話で疲れてしまったからリフレッシュしたい」「夜間に急用ができてしまい、子どもの世話をしてくれる人が必要」「家族旅行に同行してほしい」など、保護者のニーズは様々です。

 

また、ベビーシッターの中には、もともと保育現場で働いていたという人もいます。保育士とベビーシッターは似ているようですが、専門性が異なる仕事。ベビーシッターとして経験を積むことで、1つひとつの家庭に寄り添った対応スキルを身に着けることができるでしょう。

 

佐藤愛美(さとうめぐみ)

保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。

保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。

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