めぐみ先生の保育コラム

夏の快適な空間づくりのヒント

夏は、保育室の暑さや寒さのバランスに悩む季節です。

暑すぎても冷やしすぎても、子どもたちの体調には影響があります。

今回は、夏の保育室を快適に過ごすための工夫について考えてみましょう。

 

暑すぎず、寒すぎず。心地よい温度の目安は?

「室温は何度がベスト?」というのは、現場の保育者も悩みどころ。

厚生労働省の資料では夏の室温は25〜28℃程度が推奨されています。

冷房の温度は設定通りにならないことも多いので、直接風が当たらないようにする、サーキュレーターで空気を循環させるなどの工夫も大切です。

 

同時に、子どもたちの異変にも意識を向けましょう。

「頬が赤い」「汗びっしょり」は空間が暑いサインです。

室内で熱中症を起こすこともあるので、十分に気をつけたいですね。

 

小さな工夫で涼しく過ごすアイデア

暑い日は、ちょっとした工夫で過ごしやすさがアップします。

たとえば朝の時間帯は窓を開けて自然の風を取り入れ、日中はカーテンで直射日光を防ぐ。

扇風機や冷房の位置を工夫して、風が直接当たらないようにするのも効果的です。

氷遊びや霧吹き遊び、冷たいタオルを使ったごっこ遊びも、涼しさを感じることができます。

ある園では子どもの発案から窓の外にゴーヤのグリーンカーテンを作ったそうです!

 

夏の快適な空間、子どもたちと一緒に考えよう

快適な環境を整えるのは保育者の大切な役割。

一方で、子ども自身が「ちょっと暑いな」「寒いかも」と感じて、自分で衣類を調整したり、涼しい場所を選んだりするのも、育ちの一部と捉えることができます。

 

大人が環境を整えすぎるのではなく、子どもたちと「一緒に感じて、一緒に考える」ことも大切にしたいですね。

 

佐藤愛美(さとうめぐみ)

保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。

保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。

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