新しい年が始まる1月。園の空気も、どこか少し引き締まったように感じられます。
そんな1月は、目に見える変化だけでなく、「音」にも季節のはじまりがあらわれる時期です。
冬ならではの静けさの中で聞こえてくる小さな音は、子どもたちの感覚を豊かにし、保育のまなざしを深めてくれます。
今回は、「1月の音探し」を通して、季節を感じる保育について考えてみます。
冬だからこそ、音がよく聞こえる
1月は、空気が澄み、音が遠くまで届きやすい季節です。
雪の降る地域では、雪を踏みしめる音や、降り積もることで生まれる静けさそのものが、冬ならではの「音」として感じられるでしょう。
大人が意識して耳を澄ますことで、「今、どんな音がするかな」と、子どもと同じ視点で季節に向き合うことができます。
行事や暮らしの中にある、1月の音

1月には、行事や暮らしの中にも特徴的な音があふれています。
お正月あそびのこまが回る音、凧が風を切る音、福笑いで思わずこぼれる笑い声。どれも「新しい年」の空気をまとった音です。
また、朝の支度や片付けの音、暖房が動く音など、日常の中にも冬ならではの音があります。
保育の中で「この音、前と違うね」「冬になると聞こえてくるね」と声をかけることで、子どもたちは行事や生活を、感覚を通して受け取っていきます。音は、季節や文化をやさしく伝えてくれる存在でもあるのです。
音探しは、感じる力を育てる
音探しの魅力は、正解がないことにあります。
「これ、音かな?」「さっきと違うね」といったやりとりそのものが、子どもの気づきを深めます。
無理に活動として設定しなくても、散歩の途中や外あそびの合間に、少し立ち止まって耳を澄ますだけで十分です。
音に意識を向ける経験は、集中する力や、環境に目を向ける姿勢につながっていきます。また、言葉にならない感覚を大切にすることは、表現する力の土台にもなります。
ぜひ、1月の音探しをやってみてくださいね。
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佐藤愛美(さとうめぐみ)
保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。 保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。 |
