子どもたちの世界が広がる「ごっこ遊び」。保育者はどこまで関わるのがよいのか、迷うこともあります。入りすぎても、引きすぎても難しいこの時間。
今回は、現場の保育者の体験談をヒントにしながら、「ちょうどいい関わり方」を考えてみます。
迷いながら関わる、そのリアル
ごっこ遊びへの関わり方に悩んだ経験は、多くの保育者に共通しています。
以下は、保育園勤務のある保育士の方のエピソードです。
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最初の頃は、子どもたちの遊びに積極的に入っていたんです。でも、気づくと自分が話を進めてしまっていて、子どもたちがついてきているような状態になっていました。
そこで、少し距離を取って見守ることを意識しました。すると、子ども同士で役割を決めたり、やりとりを工夫したりする姿が見られるようになりました。
一方で、別の場面では、遊びが終わりそうなときに、私がお客さん役で入ってみたら、そこから一気に盛り上がったんです。
関わることで広がることもあれば、関わりすぎることで止まってしまうこともある。その揺れの中で、関わり方を探っています。
少しだけ関わるという工夫
また、ある認定こども園の施設長は、関わり方のバランスについてこんな工夫をしているそうです。
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意識しているのは、長く関わりすぎないことです。子どもが主役の遊びなので、大人はきっかけだけ渡すイメージですね。
たとえば、お医者さんごっこでは、「先生、おなかが痛いんです」と一言だけ声をかけて、あとは子どもに任せる。やりとりが動き出したら、すっと離れるようにしています。
また、遊びの様子を見ながら、「この子は今、誰かに関わってほしそうだな」と感じたときだけ、役になって入ることもあります。
関わるか、見守るか。その二択ではなく、「どのくらい関わるか」という視点を持つことで、遊びとの距離感が少し見えやすくなります。
保育者同士でアイデアを持ち寄ろう

ごっこ遊びへの関わり方に、ひとつの正解はありません。
思いきり一緒に遊ぶことで安心感が生まれることもあれば、見守ることで子ども同士の世界が深まることもあります。大切なのは、そのときの子どもの姿に合わせて、関わり方を選んでいくことです。
保育者同士で「どうしている?」とアイデアを持ち寄ることで大きな学びになるかもしれませんね。
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めぐみ先生
元保育士。ライター歴10年。 子育てをしながら保育の記事を書いています。 保育現場で働く方や、保育者を目指している方に役立つコラムをお届けします。 |
