めぐみ先生の保育コラム

衣替えのおはなし

10月1日は、夏服から冬服へ衣替えをするタイミング。毎年当たり前のように行なっている「衣替え」の意味やルーツについて知り、ぜひ子どもたちに伝えてみませんか。

 

衣替えとは?

気候に合わせて衣服を変える衣替え。春夏秋冬の気候に適した衣服を準備し、使わなくなった衣服を整理してしまったり、必要に応じてクリーニングに出すなどメンテナンスを行います。

衣替えのタイミングは、6月1日(冬服→夏服)と10月1日(夏服→冬服)が一般的。保育園や幼稚園、学校の制服もこのタイミングで切り替えることが多いようです。

 

近年は温暖化の影響もあり、衣替えのタイミングをずらす場合も。心地良く過ごせる衣服をその年の気候に合わせて選んでいくことが必要になってきているようです。

 

なぜ衣替えをするようになったの?

衣替えはなぜするようになったのでしょう?それには様々な説がありますが、中国から伝わったという説がそのひとつです。

 

中国の宮廷で4月と10月に衣服の入れ替えを行う習わしが日本に伝わり、平安時代の頃に「更衣」という名前で宮中に広まったそうなのです。そのため衣替えは貴族の間だけで行われるものでしたが、時代の変化に伴い一般の人々にも広まったようです。

 

和服には袷、単衣、薄物など季節ごとに異なる着物がありますが、これは平安時代の「更衣」の名残なのでしょう。

 

子どもに衣替えのお話をしよう

保育に衣替えを取り入れる目的は、子どもたちが自ら季節に適した衣服を選べるようになることと、衣服を大切にする心を養うことです。

人形やペープサートを用いながら、子どもたちに分かりやすい方法で衣替えについて伝え、衣服に対して興味が持てるよう働きかけていきましょう。

 

佐藤愛美(さとうめぐみ)

保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。

保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。

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