めぐみ先生の保育コラム

子育て相談サービスについて知ろう

保護者が子育てのことで悩んでいる時に寄り添い、解決に向けて一緒に歩んでいくのも保育者の仕事です。悩み事によっては医師や看護師、心理士など他業種の専門家に繋いだほうが良いケースもあります。

保護者が利用できる無料の相談サービスもあるので、保育者も把握して提案できるようにしておくと良いでしょう。今回は、代表的な相談サービスについてご紹介します。

 

保護者が利用できる子育て相談サービス

・地域の相談窓口

住んでいる自治体ごとに、子育てや妊娠・出産、家族に関する相談の窓口が設けられています。保育士、助産師、看護師、医師、保健師といった専門家が電話や対面で話を聞いてくれたり適切なアドバイスをしてくれます。しかし、平日の日中のみ受け付けている場合が多く、働いている保護者は利用しづらいというデメリットもあります。まずは自治体のHPから詳細を確認してみましょう。

 

・こども医療でんわ相談

「♯8000」に電話をかけると医師や看護師が小児の健康状態に関する相談にのってくれるサービスです。全国どこからでも無料で利用できます。実施日時は地域によって異なるので確認しておきましょう。

頭をぶつけた時や熱性けいれんの後に落ち着いている時など、受診するか迷っている時にまずここに電話をすると適切な対処方法を教えてもらえます。

 

厚労省の案内ページ

 

・日本保育協会 育児電話相談

日本保育協会が運営する育児に関する電話相談です。保健師や延長経験者が、妊婦や乳幼児を対象とした子育ての悩みに寄り添いアドバイスを行なっています。未就園児の保護者や、保育園には相談しにくいと感じている保護者にもおすすめのサービスです。

(新型コロナウイルス流行の影響で2021年9月現在は休業中。詳しくはHPをチェックしてください)

 

日本保育協会 育児相談電話 HP

 

おたよりや掲示板で効果的にお知らせを

 

保護者が利用できる相談サービスは、クラスだよりや園の掲示板などでお知らせをし、保護者の目に入るようにしましょう。また、会話の中で「こんな相談サービスもあるんですよ」と伝えるのも良いですね。相談サービスを把握しておくことで、家庭に帰ってからも保護者が安心できるはずです。

 

佐藤愛美(さとうめぐみ)

保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。

保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。

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